写真家 星野道夫/それ自身の存在のために息づく
東京写真美術館に、星野道夫さんの写真を見に行ってきました。
彼自身は、1996年にヒグマに襲われ43歳でお亡くなりになられています。
ひさびさに、心に響く写真たちでした。
表現があまりよくないですが、写真の中に飽きさせる要因が全くなく、
すみずみまで興味深く見てしまう作品たちでした。
生きる。
わたしたちは、既に豊かさの中にいる。
大自然という美しい星、地球。
そんなことを感じました。
展示会の壁に書いてあり、
わたしが気になった言葉たち。
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「人のためでも誰のためでもなく、
それ自身の存在のために息づく自然の気配に、
ぼくたちはいつも心を動かされた。」
「寒さが人の気持ちを暖かくする。
遠く離れていることが、
人と人の心を近づけるんだ。」
「人の心は深く、そして不思議なほど浅い。
きっとその浅さで、人は生きていける。」
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特にこの言葉に心を掴まれた。
人のためでも誰のためでもなく、
それ自身の存在のために息づく
そう。
大自然の生き物たちはみんな、
何者かになろうとしていないんですよね。
ただ、彼らは彼らを生きている。