#09 事業計画書とはなにか
自分の思いを数字で示せるもの
こんにちは、まちあわせ不動産™の中嶋です。
数回にわたる東京創業ステーションのキュート先生とのセッションは順調にすすみ、事業計画書はみるみるうちに良くなっていきました。
私は毎回、これでどうだ!!という気持ちで提出するのにキュート先生はパンチのある明るい声で、そーですねえ、これ、こうしてみましょう!!と毎回、目から鱗みたいなアドバイスをくださいます。
へっ?そうなの?と思いつつも言われた通りに直してみると、あら不思議、まるで素晴らしい事業計画書に仕上がってゆくのです。
これはもう、ここまでくると軽くマジックですね。
ちなみに以下東京創業ステーションのプランコンサルティング何回目かのセッション。
ざっくりと相変わらずのお電話会話を文字で記すと
けいこ ①:創業動機のところ内容、さらに特徴を匂わせた!
キュート :概ねOK
けいこ ②:課題解決のところに特徴を強く盛り込んだよ
キュート :だいぶスッキリしたな
けいこ ③:ターゲットの絞り込み、切り捨てと拾い上げ、これ切って、新しく入れた!
キュート :また、よけーなの入れるー、それは本心?
けいこ :やめる!!
けいこ ④:手つかずと途中のとこのうち、事業の見通しのとこできた、進んだ!
キュート :いいね!
てな感じです。
勿論本当のキュート先生はもっと、いや、かなり、丁寧な言い回しです。私の耳フィルターを通るとこう聞こえるというだけで、笑。
毎回キュート先生からの新たな課題がでます。今週の宿題ですね!と言いながら私はそれを喜んで受け取ります。これを何度も何度も繰り返してゆくわけです。
誤解の無いようにあえてわざわざ書かせていただきますが、事業計画書に正解はありません。しいて言うなら実現性があるかないかだけです。また、正しい事業計画書、素晴らしい事業計画書を作るつもりもありません。
私とキュート先生が一貫して目指したもの、それは、助成金申請が通るに値する事業計画書です。それは同時に私の事業の安全性、将来性を確固たるものとアピールできる書類ということなのです。
紙って、書類って、すごいと思いました。少しずつ少しずつ事業計画書と向き合ううちに、私起業したいんですけど何をどうしたらいいかわからなくて、、という私はいなくなっていたのです。
先生!!これをやるためには、こうってことですよね?
先生、私こうしたいんですけど、これしたら出来ますか?
いつしか質問も少しずつ具体的なものに変化していることを自分でも気づけるほどになっていきました。
さて、私を知る人たちに大きな疑問が湧いていると思います。
どうしてそんなキュート先生の言いなりなの?よく言う事きいたね?
そうなんです。私はなによりも人に命令されることが大嫌い。人の話にはもう少し耳を傾けたほうがいいいよ?といつも自分で自分に言ってなだめているような人間なのですが、、、。
私がキュート先生の言ったセリフで忘れられない言葉があります。
何度も何度も事業計画書を修正する日々の中で、私はどうやったら先生から合格がもらえるんだろう、先生はどの辺を見て私にアドバイスしてくれているんだろう、そんな気持ちがピークに達した時、先生がさらっとこうおっしゃられたのです。
こうしたほうがいいと思います!!その方が中嶋さんの思いが伝わるはずです!!
これです。これで私は完全にノックアウトされてしまったのです。
私は、これまで不動産業界に長く身を置き(バイトだけどね)かなーーーーーり悲しい場面をいっぱいいっぱい見てきたのです。そして人がいっぱいお金を損する場面も、知識が無い故に理不尽を飲み込むしかない場面も。見ているだけで悔し涙が流れるような場面を私はただただ黙って見てきました。見ていることしかできなかった。
それは当時に私にそれを覆すだけの力量が無かったからです。でも今は違う。今の私なら出来る。私が起業することでひとつでもいいから理不尽を減らしたい。そんな青春バカみたいなたわごとを、先生は、ふーーん、そうでしたかあ、といつも普通に聞いてくれていました。でも普通じゃなかったんだ?ちゃんと私の話を聞いて、私の「思い」をこの事業計画書で現そうとしてくれていたんだ?
きっと先生はいつもの会話の中で深く考えずさらっとおっしゃったのだと思います。
でもそんなさらっと出るほどに「私のやりたいこと」を理解してくれていたんだなあ、、、。
ながらくミュージシャンだった私が「思い」はサウンドでも歌詞でもない、「数値」でも表せることを知った初めての出来事でした。
まちあわせ不動産™
https://e-machiawase.co.jp/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?