#06 進捗報告の大切さ
「やろうと思っている人」は結局やらない
こんにちは、まちあわせ不動産™の中嶋です。
実家近くの病院へ入院している母を訪ねようと、最寄り駅から歩いていくと、病院の窓にもたれかかるようにして母がこちらに手を振っていました。こんなにも私のお見舞いを待っていてくれたのだな、とその姿を見るたびに、親不孝娘なりに母の笑顔が本当に嬉しくなるのです。胸が締め付けられるような気持ちになります。
その病室ではいつも、限られた時間を精一杯使うような意識が、お互いをべらべらとしゃべらせてくれていました。
内容の薄い途方もない女同士のおしゃべりですが、それはまるで、これまでの数十年間のお互いの全てを取り戻し、気になっていた隙間をあますところなく埋めていくような、そんな気持ちにさえなるのでした。
私の近況や、世の中のコロナ情勢、母の病気、父の生活など。その日も例外にもれず他愛のないおしゃべり。そして面会時間が終わり私が帰ろうとしたその時に、母が信じられない言葉を私に言い放ったのです。
「けいこちゃん、もう来なくていいよ」
ちょっと、すぐには受け止められませんでした。
最寄り駅に到着する電車の時間を気にして、病院に着くころだ、と窓から手を振って私を待っていてくれる母が、そんなにも私に会いたがってくれている母がなぜ。病室を出ようとする足は止まり、母に何故そんなことを言うのかと、母の癌がわかって以来初めての口論になりました。
母はなかなか口を割りませんでしたが、ってこの言い方合ってるのかしら、笑。要は、こんなに頻繁に病院に来るということはきっと仕事も失くし、補償や安定など何もなく、主人にも迷惑をかけているのだろう、生活に困っているのだろう、そしてその原因となったのは自分の病気のせいだ、そんな思考に陥ってしまっていたのでした。
今が報告の時なのかもしれない。そう思った私は張り切って、ほらどうだ!と言わんばかりに
「お母さん、何にも心配いらないよ。私の仕事のことも、お母さんの治療費のことも、全部なんとかなる!良い方向にいくんだ!!私、自分で会社やることにした!!」
そう言って私は、起業を決意したことを意気揚々と母に報告したのですが、、、、。報告したのですが、、、。
これがまあ逆効果、安心とは程遠い気持ちにさせてしまったのです。
母にしてみれば、何も始まっていない決意の気持ちだけ聞いたところで、自分を心配させないために娘がなんだかまたわけわからんこと言い出した、ぐらいな感覚のようで。そしてそんなことまで言わせてしまった自分を責めるかのような変な笑顔をみせてくれたのでした。
「どうやるの?」
「まだ、わかんない」
「大丈夫なの?」
「大丈夫!決めたから!!」
「今は信じられないだろうし、心配しかないと思うけど、次に来るときは必ずどんな状態のところまで来たか報告するから!!」
そこまで言ってはじめて母は、わかった!!お母さん応援する!!と、やっととびっきりの笑顔を見せてくれました。
私が以前からどことなく思っていたことを、やはり母も思っていたようで。いつかやろうと思う、てことを言う人って結局やらないんですよね。私が知る限り、本当にやる人はだいたいが既にやり始めている報告をしてくれます。
お母さん、私もそれかってがっかりさせちゃったかな。でも安心させたい。今こんなだよ、って言いたい。
東京に戻ってすぐ、焦る気持ちであらゆることをPCで検索しました。
まずお金だよね、、、。
ほどなくして助成金という単語が目に入ってきました。
そういうのがあるんだ、、、?
私、そんなことさえも知らなかった。
そして自分の頭の悪さが嫌になるような言葉でしか言えなかったけど、思い切ってお電話しました。
「あの、、、私、起業したい、会社作りたいと思ってまして。でもお金全然なくて、しかも何から始めたらいいかもわからない。本当に何をどうして良いのかわからないんです、、、、、けど、、どうしたらいいんですか?」
「わかりました。先生にお繋ぎするようにいたしますね。」
東京創業ステーション、キュート先生との出会いです。
まちあわせ不動産™
https://e-machiawase.co.jp/
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