英語レッスン1[目的の規定]
細々と続けている英語教育の方法論について、半分備忘のために書いてみようかなと思います。
1. 目的を規定する
2. 目標を設定する
3. 認識様式を調査する
4. ドリルをしてもらう
5. 解説とインタビュー
みたいな順番でやっています。
しかし案外順不同だったりします笑
「行動する」ことに慣れている人なら、1-3をすっ飛ばしていきなり問題から入る、とかね。
うまくいけばいいんです、なんでも。
今日は1について書きます。
「目的を規定する」とは
「目的」とは「なぜ英語を身に付けたいのか」という質問への答えです。
これが決まっていないと、必ず来る「勉強が楽しくない瞬間」をうまく乗り切れません。休憩しても気分転換しても、そこから復帰できません。
なので必ず時間を取って、成果物を出す形で行います。
目的の規定は、次の2段階で行います。
1. 「英語を身につけて、どうなりたいのか」に一言で答えます。これが「コアステートメント」になります。
2. コアステートメントができたら、それの具体例となる良いことをどんどん出していきます。「英語を身につけると何が嬉しいのか」という問いに答える形式で出します。
成果物の例
・英語を身に付けて、どうなりたいのか
・楽しく仕事ができるようになりたい
・不快感を無くしたい
・英語を身につけると何が嬉しいのか
・社長に質問する頻度が減らせる
・人に教えてもらわなくてもライブラリとかの使い方がわかる
・上のに関連して、新しいライブラリを社内で紹介して尊敬されたりする
・新人の教育ができて自己肯定感が上がる
etc...
メリット
これらを決めておくと、モチベーションを取り戻すスイッチになります。
モチベーションが下がりそうだな、というときに見返すと、気持ちをリセットできますね。
(モチベーションが下がったことを検知する仕方についてはまた今度)
また、なかなか勉強に入れない生徒さんにとっては、勉強時間の始まりに意識する「儀式」をしてもらったりします。
自分の「やりたいこと」から出た言葉が一番自分に響きますからね。
(この手法の基礎には「自己相対化」という認識の動きがあります。これもまた今度。)
何回も修正する
基本的に、生徒さんとフランクに話せるようになった段階で、この作業をします。
そして、この手法は定期的にやり直す必要があります。
最終的な「効果検証」の段階においても、「目標」だけでなく「目的」に対する寄与度もはかることで、生徒の満足度をある程度定量化することができます。
というわけで、とても重要なステップでした。
次のステップからは、より定量的な目標を軸に進めていくことになります。