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駆ける詩人


詩人は駆ける
天蓋の閨にねむる
貴方の烟る横顔
薔薇色の頬のため

綴られた韻律
揺れ惑う抒情
斬り閃く散文
円やかな調べ

蒼ざめた唇に
匙でそっと
親鳥のように
言葉をはこべば

たちまち
春が咲きこぼれ
冬が雪解けて
頬に紅みさす

夢見るような瞳と
慈しみのまなざしは
焚べられた詩の
其々が灯す炎

金星の差延べる手をとり
詩人は旅する
腕一杯の詩篇と倶に
銀色の砂浜を駆け

貴方が望むのなら
ペガススの翼と蹄で
果てまでも往こう

たとえ空を裂いて落ちる
彗星の尾が消えようと

Merci beaucoup pour votre soutien le 22 janvier 2019.
二十二日の君に捧ぐ

#詩 #文学 #散文詩 #小説

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