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駐在妻としてキャリア断絶を乗り越える方法① — 人生の新たな展望を見つけるために

駐在妻として海外で生活していると、どうしても感じてしまうのが**「キャリアの途切れ」「未来への不安」**。私たちは、家庭や子育てに専念せざるを得ない状況に追い込まれることが多く、長期間仕事から離れると、自分の能力やスキルに対する自信がだんだんと薄れていくことがあります。

私もその一人です。シンガポールで駐在員としてバリバリ働いていた頃、自分の仕事に誇りを持ち、日本だけでなく東南アジアや欧州まで様々な国の顧客と、英語を駆使して関わっていたことが、まるで夢だったのではないかと思うことがあります。今は育児休暇中で、約1年半も仕事から離れています。どこかで、自分ができることを忘れてしまったのではないかと不安に思うこともしばしばです。

でも、このようにキャリアが途切れてしまった後、どうやって未来の展望を描けばいいのか、ちょっと難しいですよね。でも、これこそが新しい方向性を見つけるチャンスでもあると思うんです。

今回は、私自身も駐在妻として経験している「キャリアの途切れ」や「未来への不安」について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。私たちが抱える悩みをどう解決して、前向きな一歩を踏み出すことができるのか、共にアイデアを見つけていきましょう。

この記事は、人生の新たな展望を見つけるための具体的な方法を説明した前編と、それに対応する書籍を紹介する後編に分かれています。今回は、前編のキャリアの断絶に対し新たな展望を見つけるための具体的な方法について紹介します。

自己肯定感を取り戻し、新しいキャリアの道を歩むためのステップについて、一緒に考えてみませんか?

1. 駐在妻の「キャリアの途切れ」に直面する理由

駐在妻として新しい生活を始めると、誰もが最初に感じるのが「キャリアの途切れ」。家族と一緒に異国の地へ移り、知らない土地で一から生活を始めることは大きな挑戦です。特に、駐在先で夫の仕事が忙しくなり、出張が増えることも多いため、家事や育児の負担が一気に増し、孤独感を感じることが少なくありません。共働きだった日本の生活とは異なり、パートナーのサポートを得ることが難しく、家事や育児に多くの時間が取られる状況に直面します。

さらに、駐在先で働くにはビザや法律の制約があり、簡単に職を得ることはできません。そのため、仕事を持つこと自体が現実的でなくなることが多いのです。そして、家事や育児に追われているうちに、自己成長のための学習やスキルアップが後回しになり、何を学べばよいのかもわからなくなってしまいます。特に、「いつ帰るかわからない」という状況下では、キャリアデザインを描くことが難しく、長期的な目標を立てるのも一筋縄ではいきません

私自身も、今はようやく娘をインファントケアに入れ、少し自分の時間ができるようになりました。これを機に、以前の業務とも関係するデータサイエンスやスモールビジネスの勉強を始めています。しかし、正直なところ、本帰国後には別の拠点での復帰を予定しているため、この勉強がどれだけ役立つのか、そしてスモールビジネスをどこで区切りをつけるべきか、というタイミングにも悩んでいるのが現実です。

2. キャリアの「ブランク」を恐れないために

駐在妻として、または家族のサポートを最優先にしている時期に直面する「キャリアのブランク」は、誰しもが恐れるものです。特に、長期間の仕事の中断や、時間的・精神的に忙しい育児期間を経験していると、「このブランクが自分のキャリアに悪影響を及ぼすのではないか」と心配になるのは当然です。しかし、まず覚えておきたいのは、ブランクがあったからといって、あなたの価値が下がるわけではないということです。

もちろん、長期間業務から離れることで、新しいトレンドや技術についていけなくなったり、スキルに遅れを感じることはあるかもしれません。しかし、それに囚われすぎる必要はありません。実は、家庭や育児に専念している期間こそ、他では得られない経験やスキルを培うことができる貴重な時間でもあるのです。

例えば、育児や家事に追われながらも、どんどん上達する時間管理能力やマルチタスクスキル、予期しない問題解決能力は、どんな職業にも活かせる力です。さらに、異文化交流が多い駐在生活では、英語やその他の言語の習得、異文化理解も深まります。これらのスキルは、キャリアアップに繋がる強みとなることは間違いありません。

私も同じように感じていました。ブランクができたことで、将来のキャリアに不安を感じたり、「このままでは仕事に戻れないのでは?」という恐怖に襲われたこともあります。ですが、あらためて考えると、そのブランクは人生の中でほんの数年の出来事に過ぎません。もし状況が簡単に変えられないのであれば、その時間をどう活かすかが重要です。そして、今できること、今しかできない経験にフォーカスすることが、自分にとって最も価値あることだと気付きました。

これからキャリアに戻りたいと考えている方にとっては、少しでも不安を感じることがあるかもしれませんが、その「ブランク」は無駄にはならないはずです。むしろ、今の状況を活かしながら、自分にできることをしっかりと積み重ねることが、次に繋がる大きな一歩になるでしょう。

3. 未来への視点を持つ方法

将来を描くことが難しいと感じる瞬間があるかもしれません。しかし、少しずつでも自分の未来に対する視点を持ち、目標を明確にしていくことがとても大切です。特に、駐在妻として家庭や育児に専念している場合、仕事の再開が遠い未来のように感じられ、将来に対する不安が募ることもあるでしょう。しかし、今から準備を始めることが、未来の自分にとって大きなアドバンテージとなります。

もし再びフルタイムで働くことを考えているのであれば、現在の環境を最大限に活かして、自分のスキルを磨いていくことが必要です。例えば、駐在先にいるうちに語学学校に通ったり、オンラインコースを受講したりして、新たな資格を取得することで、将来のキャリアの道を開くことができます。実際、近年ではリモートワークやフリーランスの仕事が増えており、海外にいながらも新たなキャリアを築くチャンスは広がっています。

私自身もその一人です。今は完全オンラインの大学でデータサイエンスの学位取得を目指し、毎日勉強に励んでいます。さらに、空いている時間があれば英語を学んだり、少しだけ学んだ中国語を復習したりしています。もちろん、完璧にはいかないことも多いですが、それでも少しずつ将来に役立つスキルを磨いています。今の自分にできることをやり続けることで、将来に対する不安も少しずつ解消されていきます。

将来の目標を明確にすることが難しく感じたとしても、日々の小さな努力が積み重なり、未来の自分にとって大きな力になることを信じて、焦らず進んでいくことが大切です。

4. 駐在妻としての働き方改革

駐在妻として生活していると、長期的な滞在先での就業が難しい場合も多く、就職活動のハードルが高く感じられることもあります。そんなとき、一つの手段としてスモールビジネスを始めることが挙げられます。特に、最近ではオンラインプラットフォームが充実しているため、自宅にいながらでも自分の知識や経験を発信しながら収益を得ることが可能です。

例えば、このNoteやブログ、YouTubeといったプラットフォームを活用すれば、初期投資が少なくて済み、場所にも縛られずにビジネスを続けることができます。これらの媒体を通じて、自分の経験や学んできたこと、そして駐在生活での気づきやアドバイスを発信することができます。読者や視聴者とのつながりを深める中で、自分の価値を再認識し、自己実現の一環としても非常に有意義な活動となります。

私自身もNoteでの執筆と並行して、シンガポールで育児用品を販売しているLazadaのオンラインショップを運営しています。正直に言うと、利益を最優先にするわけではなく、「シンガポールでの子育てをもっと楽にしたい」というビジョンをもとに商売をしています。そのため、ぶっちゃけそこまで儲かっているわけではありませんが、実際に自分でビジネスを運営していく中で、数々の課題に直面し、その解決策を見つけていく過程は非常に学びが多いものです。

↑オンラインショップKosodate.sgを開店したお知らせ記事。ご興味あればぜひ。

この経験を通じて得た知識やスキルは、今後のキャリアにも活かせると感じています。ビジネスを立ち上げる過程で学んだマーケティングや顧客対応、そして商品選定や在庫管理のノウハウは、どんな業界でも役立つスキルです。もちろん、駐在生活という特異な状況において、すぐに大きな利益を得ることは難しいかもしれませんが、それでも実際にビジネスを進めていく中で得られる経験は、今後の大きな財産となるでしょう。

↑個人ビジネスを始めるなら、LOCの取得からまず始めましょう。

5. 帰国後の不安への備え

帰国後に仕事を再開する場合、最も気になるのが「キャリアのブランク」です。長期間仕事から離れていると、自分のスキルが時代遅れになってしまっているのではないか、再就職できるのかと不安に感じることも多いでしょう。しかし、近年ではリモートワークや副業が一般的になり、従来の「正社員として働く」一択ではなくなってきています。このように、選択肢が広がっている今、帰国後に自分のペースで働ける道を模索するためには、今から自己分析を行い、自分に合った働き方を見つける準備をしておくことが大切です。

まずは、自分のスキルや強みを再確認しましょう。これまでの仕事で培った経験を振り返り、「これからやりたいことは何か」「自分の強みは何か」を整理してみてください。例えば、これまでの仕事で得たプロジェクト管理能力チームワークのスキル専門知識など、すぐにでも活かせる経験があるはずです。それを基に、帰国後の働き方を考えるのは少し難しく感じるかもしれません。しかし、逆に今までの考え方にとらわれず、新たなビジョンを描くチャンスとして捉えることができます。

考えたビジョンの実現に向けて、今からできる準備を始めましょう。例えば、オンラインコースを受講して新しいスキルを学んだり、専門的な資格を取得したりすることが、帰国後のキャリア形成に大いに役立ちます。また、リモートワークやフリーランスとしての仕事が増えている今、自宅でできる仕事を探すのも一つの方法です。自分のライフスタイルや価値観に合った働き方を見つけることで、柔軟にキャリアを再スタートできます。

どんな小さなステップでも構いません。例えば、「毎週1時間だけオンラインコースを受講する」「自分の専門分野に関するブログを始めてみる」など、今できることから始めることが大切です。これらを積み重ねていくことで、帰国後に自分の思い描いたキャリアに近づけるはずです。そして、そのビジョンがすぐに実現しなくても、準備してきたことは必ず自分にとって大きな力になるでしょう。

私自身も、現在学んでいるデータサイエンス語学スキル、コツコツと書き溜めている執筆活動、そしてオンラインストアの運営経験が、今後の会社員生活や自営業でのビジネス設立に役立つと信じて、日々奮闘しています(笑)。

結論: 未来への一歩を踏み出すために

駐在妻としてのキャリア断絶は、私たちにとって大きな挑戦かもしれませんが、その中でも未来への視点を持ちながら今できることを一歩ずつ積み重ねていくことが、次のステップへの道を開く鍵です。駐在生活を単なるブランク期間と捉えるのではなく、ここでしか身につけられない貴重なスキル—語学や異文化理解、育児や家事を通じた時間管理能力やトラブル解決力—を磨きながら、未来に繋がるキャリアの準備をしていきましょう。

次回の記事では、未来のビジョンを描くために役立つ書籍を紹介し、キャリア再開への不安を乗り越えて一歩ずつ進んでいくためのヒントをお届けします。私と一緒に、前向きな気持ちで未来に向かって歩んでいきましょう!


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まちゃ@シンガポール自営駐在妻
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