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神戸大学法学部3年次編入 〜結局は、「過去問ゲー」なんじゃないか〜

どうも、こんにちは。令和6年度の神戸大学法学部の3年次編入試験に合格したスプリンターです。

最近のことですが、2024年の入試で埼玉大学が2年前と同じ問題を出題していたというニュースを見ました。

この出来事に対しては、賛否両論がありましたね。公平性がどうやらこうやらと…

しかし、編入試験、特に神戸大学法学部に関しては「過去問ゲー」の部分が多いと私は思っています。

このnoteでは、まず神大法学部編入試験の内容をお伝えした上で、どう過去問を使っていけば良いかということについてお伝えしたいと思います。

今年度の傾向を知りたい方は、
4. 今年の問題を過去問と照らし合わせて分析してみた
だけでも重点的にお読みください。


1. まずは募集要項をよめ


神戸大学法学部の3年次編入試験の概要は、募集要項を見てください。

  1. 英語(100点) TOEFLまたはTOEICの点数が必要 当日は独自試験なし

  2. 法学概論(100点) 10:00-11:30まで

  3. 一般教養(100点) 13:00-14:30まで

チョー簡単にまとめるとこのような試験内容です。全体の7-8割の点を取ることが合格の鍵だと思います。

そのため、TOEICやTOEFLは早めに終わらせておき、論文を書く練習に移った方が良いと思います。具体的には1年生の頃に英語を終え、すぐさま法学や政治学の勉強を開始した方が良いです。

私は、TOEIC,TOEFLは2年の6月まで受けており、最終的に825点で提出しました。TOEICの勉強を私のようにずっとしていると、法学や政治学と両立して勉強しないといけなくなります(私自身、法学・政治学は1年の3月頃から本格的に勉強を始めた)。

英語独自試験のある大学を併願していない限りは、TOEICなどの英語試験は早めに決着をつけて逃げ切ってください。

(あ、あと試験とは関係ありませんが、神戸大学は山の上にあるので学校までの道のりなどをしっかりと確認して試験に臨んでくださいね。)

2. 過去問が重要


過去問は重要ですよね。どんな試験でも過去問は重宝されると思います。

とりわけ神戸大学法学部3年次編入では、過去問をチュパチュパしゃぶり尽くしたものが試験を制しやすいと考えています。

なぜそこまで私が過去問、過去問というか?

今年度、つまり令和6年度の試験はおそらく平成27年度の過去問と類似するところが多かったからです。

それだけではなく、過去の問題を見ても同じような内容が、何度も試験に出ていることがわかると思います。後の4節では今年度の問題と平成27年度の問題がどれだけリンクしているかということを分析します。

過去問の内容がほとんどそのまま出ることも考えられるので、早いうちに過去問に着手し添削などを受けて、その周辺知識を増やすとともに自力でアウトプットする能力を身につけておいてください。

3. 過去問をどこでGETする


さあ、過去問演習しようか。

と思ったときに、どこから過去問を手に入れるかが問題ですよね。近年の分は、webページで見られると思います。平成29年ほどまで遡って見ることができました。

http://www.law.kobe-u.ac.jp/pdf/undergraduate/admissions/hennyu-h29mondai.pdf

リンクの文字列のh29の部分をr2とかr3に変えると、他の問題も見られると思います!

しかし、10-20年分くらい解くためにはこれじゃ足りないかもしれませんね。また一般教養の文章は黒塗りです。

もちろん、ECCなどの予備校に通っておられるのなら困ることはないでしょう。しかし、予備校に通っていない人はどうすれば良いか?

僕は、メルカリと講師の方のnoteを使いました。現在、メルカリで出品されているかどうかはわかりませんが、10何年分の過去問が3000円ほどで売っていました。
また、講師の方のnote(法学のみ)は、14000円ほどで解答例つきのものを購入しました。

大学で直接閲覧することもできるので、下見がてらに行ってみても良いと思います。一つアドバイスですが、一般教養の問題を注視してみた方が良いと思います(どの文献で何ページから引用されていたかなど)。

☆ 過去問を解く際には、添削をしてもらったほうが良いです。特に、神戸大学の一般教養の方を見てもらった方が良いと思います。意外に、受験生でも一般教養の対策をしている人は少ないと思います。法学で転けたとしても、全然一般教養の論文で巻き返し可能だと思うので、しっかりと対策することが合格の鍵だと思います。

4. 今年の問題を過去問と照らし合わせて分析してみた


では、令和6年度の神戸大学法学部3年次編入試験の傾向についてお伝えしていきたいと思います。

過去問の傾向はとても大切です。

もちろん、去年度の法学概論の問題の「ボ○○○ード問題」のように過去問とのリンクを感じにくい問題もあります。

しかし、先ほども伝えたように、今年度の問題は、平成27年度の問題とリンクしているところが多かったと感じました。以下では、過去問の大まかな内容をお伝えしますが、詳しくはHPを見てください。

令和6年度

法学概論                 
(1)自然人に権利能力を認める意義          
(2)法人に権利能力を認める意義 
(3)法人の人権共有主体性
一般教養
(1)グローバリゼーション3.0について
(2)世界のフラット化を阻む原因2つ
(3)グローバル化の終焉や巻き戻しの原因


平成27年度

法学概論
(1)慣習と制定法
(2)法解釈の名の下で、制定法の条文を空文化させる解釈
(3)a. 法人に権利能力を認める意義
    b. 法人制度を設ける場合に、どのような私法上のルールを作る必要があるか
一般教養
(1)空欄補充3問 その中の一つにロドリックが提唱した(グローバル化)の逆説が出題されていた
(2)第一次世界大戦の開戦の背景の変化
(3)世界大戦の可能性について


リンクしていたのは、まず法学概論に関してですが、法人の問題はほぼそのまま被っていたと思います。法人の問題は出ないと割り切るのではなく、過去問に出ているのなら完璧にしておきましょう。(1)の権利能力の問題については、最近の近代市民法の連続の出題を見越して対策しておけば解けたと思います。

一般教養の問題に関してはそのまま出ているというのではなかったですが、ロドリックが「グローバル化の逆説」について何を根拠に説明しているのかなどを調べておけばその知識の応用が本番で使えたと思います。
もちろん、このようなことを私一人では気づけませんでした。添削してくれていた人から指摘を受けたので深く勉強していました。添削を受けるのも大切だと思います。

過去問で問われる問題意識というのは、どのような形で問われても自分で考えられるようにしておく必要があると思います。

5. 過去問をしゃぶり尽くせなかった私


そこまで言って、お前はできたんかい!って思いますよね。

私は、しゃぶり尽くせなかったです。

まず、R3とR4の一般教養の過去問を手に入れることができませんでした。軽く設問を見てそれについて考えるということはしていましたが、読解系の文章だったと思うので、対策できていない状態でした。

また、法人は出ないと勝手に思っていました。(←一番ダメなやつ)

そのため、(3)の法人の人権共有主体性については2行だけ書いてそれ以上は書けていません。

そのほかの問題は、『オリエンテーション民法』という簡単な本の知識と自分の考えを述べた感じでした。

☆法学概論は、本当にズタズタな状態でした。
一方で、一般教養は本文もとても短くて知識勝負で決まる試験であり、ちょうど勉強してきた知識を答案で示せたのかと思います。私はグローバリゼーションというワードを見た瞬間にロドリックを想起し、反グローバル化の原因なども考えることができました。

6. おわりに


ここまでnoteをお読みいただきありがとうございます。

私はたまたま勉強していたところが当たったのような部分が大きいと思います。皆さんは、しっかり勉強して運要素の部分を大幅に減らしてほしいと思っています。

解答などについては詳しくはお答えできませんでしたが、一つでも役に立つような情報があったら良いと思うばかりです。

あなたの挑戦を応援しております!


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