AIに任せてみた!Replit Agentを使って30分でサービスをリリース
この記事はファンタラクティブ2024年アドベントカレンダー 12月12日の記事です。
先日、ChatGPT研究所が主催しているReplitAgentワークショップ vol.4に参加してきました。 個人的にかなり衝撃的なAIツールだったので、ぜひ皆さんにも知っていただきたく、お届けします!
簡単にツール紹介 ~Replit Agentとは~
Replit Agentは、自然言語の指示をもとにAIがWebアプリケーションを自動生成してくれる革新的なツールです。ブラウザ上で、フロントエンドからバックエンド、さらにはデプロイメントまでを一貫して行えます。
具体的には、「○○で、○○な、○○アプリを作りたい」とアプリの概要を適当に指示するだけで、優秀なエンジニアが人間を超えた猛烈なスピードで開発をしてくれます。更には「この機能もどうですか?」と提案もしてくれます。もちろん、エラーが出た際は修正してくれ、問題なく動くことを確認し、リリースまでできます。
つまり、非エンジニアでもWEBサービスのアイデアを形に、世界に公開して利用してもらえる時代がやってきたということです。個人的には、ChatGPTが出てきたとき以来の衝撃で、空気を吸うように課金しました。
因みにこのサービスを作ったReplitは2016年に創業していて、Replit Agentは2024年9月にリリースされています。日本では11月頃から話題になっているようです。
実際に作ったアプリ ~2つの事例~
①ToDoアプリ
まずは手始めに「ユーザーがTODOを追加、削除、完了済みとしてマークできるTODOアプリを作成してください。JavaScriptで、データはデータベースに保存してください。」と指示しました。
指示文を読み取り、期日指定、カテゴリごとタスク絞り込み、優先度(高・中・低)、などのオプション機能を提案してくれます。必要な機能だけチェックを入れて進むと、実装が始まります。
段階的にテストを促してくれ、上手くいかなければ修正指示。の繰り返し。
そしてできたのが、これ。
ジャジャ~~~ン!!!
これの何がすごいかって、ものの30分ほどでリリースできた事です。Replit Agentのアカウント登録からはじめて30分です。UIデザインも、優先度別にカラーリングされていたり、削除はレッドになっていたりと、シンプルで十分わかりやすいです。
因みにスマホで見ると、デザインが崩れていました。これも指示すれば調整してくれるはずです。
②未来の自分に手紙を届ける
この手のサービスは、既にあったと思いますが、新規性とかは一旦考えずに作ってみました。
ちゃんとエラー表示もしてくれるようにしました。
送信すると、作成完了メールが届きます。
そして、指定した時間に無事届きました!!!
このアプリのデプロイ完了までの時間は、1~2時間程度でした。
デバックに少々時間を取られたのと、メール送信機能のためにGmail APIと接続する必要があったためです。今回は送信機能をGmailにもたせましたが、他のメールホスティングでも可能です。Gmail API?何それ?という人でも、AIがステップバイステップで教えてくれるので、問題なく作れると思います。
感想と今後の妄想
まず、感想として以下の点が素晴らしいと感じました。
自然言語の指示のみ
開発スピードが爆速
追加機能の提案
各機能を段階的にテスト
デザインがある程度仕上がっている
特に「自然言語の指示のみ」で開発を進められる点は、専門知識を持たない人でもアイデアを形にしやすいという意味で革命的でした。
また開発スピードの速さは、短期間でプロトタイプを作り上げられるだけでなく、その場でフィードバックを反映しながらの柔軟な開発が可能になることにも繋がると思いました。
妄想1:今後の働き方やビジネスへの影響
Replit Agentは、働き方やビジネスの在り方を根本から変える可能性がありそうです。
例えば、営業職などのフロント担当者がクライアント要望を直接プロトタイプとして形にし、それを基に開発を進めるといったプロセスが考えられます。複雑な要件定義や技術的な要件定義や技術的な仕様も叩き台としてある程度形にしてくれるため、スピーディーな対応が可能になりそうです。
また事業会社においても「0→1」を立ち上げる際のプロトタイプの作成が、劇的に簡素化されることが期待できます。これにより、新しい事業やサービスをスタートするハードルが下がり、「アイデアを形にする」という初期段階のスピードが加速すると思います。
妄想2:個人のマイクロサービスが生まれる
個人レベルでのソフトウェア開発がより容易になると、webのアプリケーションが大量に量産される時代が来るかと思います。これは、大手メディアに対峙して各SNSやYouTubeなどで個人コンテンツを発信できるようになったときと同じ流れのイメージが湧いてきます。個人が自分専用の「ニッチなサービス」を簡単に作れるようになるので、例えば「自分だけの読書記録アプリ」や「知れた友達だけと共有するだけの超小規模SNS」など、マイクロサービスが増えていきそうです。「趣味で作ったアプリが、ある日突然世界中で使われ始める」なんて事も、起きてくるんじゃないかと思います。
以上「AIに任せてみた!Replit Agentを使って30分でサービスをリリース」の共有でした!
今回はよくあるアプリを作ってみましたが、次は、ユニーク性のあるアプリを作ってみたいと思います!
皆さんも年末最後に作ってみてはいかがでしょうか。
明日は、鐘藝さんの記事になります!