境界性パーソナリティー障害について
書店で見つけた本
境界性パーソナリティー障害という言葉を知ったのは、岡田尊司さんの「境界性パーソナリティー障害」という新書を本屋さんで見つけた時だった。
なぜかその本が気になって、手に取りパラパラとめくると、私のことがそのまま書いてあるような内容に衝撃を受けた。
そこには、私が長年悩んできた生きづらさの答えが書いてあった。
この本を読むまで、こんな病気があることも知らなかったし聞いたこともなかった。
私は、境界性パーソナリティー障害だった。
見捨てられ不安
境界性パーソナリティー障害の心の根底には、見捨てられ不安というものがある。
この不安が心の基礎部分にあるので、とにかく対人関係が落ち着かない。
自分の大事な人が、いつ自分を捨てていなくなってしまうかもしれない(と思っている)ので、安心していられないのだ。
相手の変化に敏感で、ちょっとしたこと(機嫌が悪いとか、返事が遅いとか)で、不安が膨れ上がり、感情のコントロールができなくなる。
一方で、自分は見捨てられる存在だと思い込んでいて、上手くいっているのに、見捨てられるように仕向けたり、見捨てられる前に自分から関係を断とうとしたり、関係をこじらせるような試し行動をしたりする。
いい子
境界性パーソナリティー障害の人は、愛着障害を抱えていることが多く、心の安全基地(安心できる居場所)を持っていないことが多いという。
私の育った家も、"そこら中に地雷が埋まっていて、踏んだら爆発が起きるような"環境だったので、爆弾に触らないようにいつも気を張っていた気がする。
「何もできない自分は迷惑だから、居てはいけない。」と無意識に思っていた。
今でも苦手なことは、自分が求めてることを感じること。
"自分が"何がしたいとか、何が食べたいとか、そういうことがよくわからない。
"周りが"自分に何をして欲しいかとか、周りに求められていることは何か、とかは浮かぶのに。
子どもの頃私は、いい子だった。
でもそれは、大人たちにとっての"いい子"で、子どもらしくいる"いい子"ではなかったから、大人になってそのしわ寄せがきてしまったのだと思う。
だから、こどもたちにはどうか、大人から見た悪い子でいて欲しい。
それが、本物のいい子なんだから。
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