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ガイドブックを置いて旅に出よう

巷によくある「沖縄に行ったら訪れるべきなんちゃら」的なやつ。
タイトルを見るだけで退散したくなる。

ここからは超個人的な感想なのだけど。
よろしければ。

「沖縄旅行」
ほぼ100%の方が青い海と熱帯魚を思い浮かべるだろう。

美ら海水族館で魚やジンベエザメを見て満足している場合か?
大阪の海遊館にもいるよ……。

何が言いたい、ガイドブックのスタンプラリー的旅はもったいない!ってこと。
だけども、美ら海水族館は一度は行ってみて。すごいから。


沖縄へ行ったら海で泳ぐ魚を見よう!

初めて恩納村にある真栄田岬でシュノーケリングをした時、沖縄にハマった。

色とりどりの魚を目の当たりにしたのは初めてだった。
龍宮城の世界に感動しながら「私はいいことも、悪いことも、どんなことでも経験するために生まれてきたんだ」と思った。

ツアーの無料オプションだったのに、人生を変えるターニングポイントになった。

沖縄の魚は水槽越しではなく、海中で眺めよう。
これは唯一無二の経験になる。

沖縄本島では残念ながら、どこのビーチでも色とりどりの魚が見れるわけではない。
珊瑚が減ってきているからだ。

無謀に沖へ行って溺れるよりも、安全優先でシュノーケリングツアーに参加することをオススメする。
お金はかかるが「楽しかった沖縄旅行」にひと役買ってくれることは間違いない。
水中写真も撮ってくれる。
全員で生きて帰るためにもツアーを利用しよう。

「わ」と「れ」で溢れる沖縄そば屋で満足している場合じゃない


沖縄料理といえば、沖縄そば。賛成。
滞在中、一度は食して欲しい。
ガイドブックにもたくさんのオススメ店が紹介されている。

約20年間、沖縄そば屋に通って見つけた答え。
「沖縄そばの名店にオシャレはない」。

私の好きな沖縄そば屋は古民家率が高い。
そして、泣きたくなる程不便な場所にある。
決してスタイリッシュでなく、支払いもようやく最近PayPayを使えるようになってきた感じ。

車に乗らない私はあまり困らないが、駐車場が狭いというのも特徴。
地元の友だちも「あそこは駐車場狭いから」とぼやく。

地元の人が働き、地元の人が通う店。

私は沖縄の人と話す機会があると必ず「どこでそば食べてますか?」と聞く。
みんなそれぞれ推しの店があるようで、気さくに教えてくれる。

そして、この会話は高確率で「でも、死んだおばーが作ってくれた沖縄そばが一番おいしかった」と締めくくられる。
とてつもなく食べてみたいが、叶わない。

触れずに終わりかけたが「わ」と「れ」はレンタカーのナンバーのこと。
観光客目当ての店に名店はない。

聖地をパワースポットと勘違いするべからず


偉そうに言っているが、私もこの一味だった。

ある時、地元のおばあさんと話していて「観光の人は久高島に行って大喜びしてるけど、何がいいのかねぇ」と言われた。

やっぱり……「神の島」って言われてるから?
情けないがそれ位の答えしか見つからなかった。

久高島は沖縄本島から船で15分程の離島。
「神の島」と呼ばれている。

実際に今も年に何度も神事が行なわれ続けている島。

島にある神様が降りてくるとされる御嶽(うたき)と呼ばれる場所は立入禁止だし、殆どの海が聖域であるゆえに遊泳禁止だ。

沖縄の創世神であるアマミキヨが久高島に降り立って国づくりを始めたという神話や琉球王国の国王が礼拝していたという歴史もあり、島全体が聖地と言われている。

神聖さを経験する、賛成。
日常から離れて、久高島独特の空気を体感する、賛成。
普段は思いつかない気づきに出会えるかもしれない。

だけども。

久高島があなたを金持ちにするわけではない。
久高島があなたの恋を叶えるわけではない。
久高島があなたの悩みを解決するわけではない。


結果、そうなったとしたらそれは、あなた自身が久高島での経験で何かを学んだからだ。


時間が許せば、ツアーガイドに歴史を教えてもらうのもいい勉強になるだろう。

フォトジェニックな写真をパシャパシャ撮って通り過ぎるのはもったいない。

読み返してみて………。


沖縄の居酒屋で、観光客を見ながら管巻いてるオヤジみたいだなと。

最近、沖縄に行く度、沖縄旅の本を見る度「何だかなぁ」と思うことが増えたので。書いちまった。

人の旅行にケチを付ける気はさらさらないが、「その旅、もっと味わい深くできるよ!」と言いたくて。


余計なお世話やね。




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