ご近所さんができました
先月沖縄で鍼灸の治療を受けた時、誰にも口にしたことのなかったことをいくつか言い当てられて面食らった。
①仕事について思っていること
②持病についての甘え
③住んでいる場所に対する敬意の無さ
ざっくり言うとこんなところだ
住んでる場所に対してはnoteでもぼやいたことがある。
鍼灸の先生に
どんな町であれ、20年近く大きな事故や病気もなく家族みんなが仲良く暮らしているのだとしたら、
それはその土地の神様が守っていてくれるからだよ。
感謝しなくてはいけないよ。
と言われ。
沖縄に愛着を持つように、住む土地にも敬意を持つようアドバイスされた。
その時は全くピンと来なくて、なんてつまらないアドバイスなんだと思った。
面白みのない街に愛着なんて……うぅむ。
沖縄は好き♪
この温度差ね。
更に先生は
「家の近くに神社あるでしょう?」
と決めてかかって聞いてくる。
あ・り・ま・す・と・も
うっかり「はい、あります」と強く返事してしまった。
先生は
「じゃあ、そこにしよう。沖縄から帰ったら100日間連続でお詣りしてみて。絶対に感じ方が変わるから」
正直、それが何になるのと思ったし、面倒くさいとも思った。
泊まり歩けなくなることに窮屈さも感じた。
でもね、続いてるんです。
ようやく1ヶ月経った。まだまだ先は長い。
先生の暗示にかけられたのか、なんなのか真相は不明だが、気持ちに変化が現れ始めた。
以前より住んでいる町に愛着を感じている。
眺める景色は相変わらず、面白みのない街なのだが、それでも愛着が湧くのだ。
大きな木を眺めると美しいと感じ、寺の墓に花が生けられてると誰かの優しさに心が和む。
大空に飛行機が横切るとうれしくなり、鳥の羽ばたきを立ち止まって眺める。
以前はこんな時間を持ったことがなかった。
暗示だろうと感化されやすかろうと、以前より豊かな時間が増えたことは確かだ。
それだけでも有り難い。
いつもスマホをしながら通り過ぎていた神社は私のいちばんのご近所さんになった。
おはようございますと鳥居をくぐり、家族が元気に朝を迎えたこと、土地の神様に守られていることに御礼を言う。
そして、行ってきますと狛犬に声をかけて歩き出す。