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粋な再会
カラカラはとっくり
ちぶぐわーはお猪口
沖縄の言葉です。
東京で時々通っている沖縄料理屋で、いちばん気に入ってるカラカラがこちら。
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釉薬の具合が何とも美しい。
この風合いのカラカラはあまり見かけないのですが、大好きです。
手にとって眺めているといつまでも飽きません。
クルクル、クルクルと角度を変えて色合いを眺める極上のひととき。
美しい。
お店の方にどなたの作品なのか尋ねました。
育陶園の先代、高江洲忠さんの作品なのだそうです。
育陶園は壷屋焼の代表的な陶工所です。
カフェもやっていて、育陶園の器でコーヒーを味わうことができます。
常宿から近いこともあり、滞在中に必ず足を運ぶ場所でもあります。
作品を通してですが、思いがけず忠さんに再会できた気がして、うれしくなりました。
忠さんが仕掛けてくれた粋な再会。
とある朝、さんぽをしていて迷子になりました。
その時に声をかけて下さったのが忠さん。
育陶園の陶工所内を案内してくださいました。
現在は娘の若菜さんが育陶園を継いでいますが、忠さんの夢は終わることなく。
陶工所をもっと広げたいと仰っていました。
そして「泳いでくるね」と水中メガネを片手に車に乗り込んでいきました。
𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠𓃠
束の間、沖縄トリップ……。
こんな感じで沖縄にいなくても、沖縄に支えられて生きています。