北大東で金刀比羅宮例祭を見る
香川県出身者としては殊の外、金刀比羅宮には愛着を感じており、“こんぴらさん”なんて言葉を聞いた途端にテンションがググッと上がる。
実は沖縄にも何か所かこんぴらさんのある島がある。
そのうちのひとつ、北大東で金刀比羅宮例祭が行われていた。
もちろん、こんぴらさんでも例祭は行われている。
北大東の例祭が他地域と異なる最大ポイントはこちら。
奉納相撲のスタイルだろう。
角力は裸に廻しではなく、柔道着のような胴着を着用する。
勝敗は場外に相手を放り出すのではなく、土俵に背中を付けると負けだ。
島中の男性陣が参加する。
このときばかりは肩書も通用しない。
お巡りさんも、学校の先生も真剣勝負だ。
実況中継をしている島の人、時折ふたりを鼓舞する。
そのネタが「ここで勝てなかったら北大東赴任1年延長か?」だとか、ローカルで聞いていて微笑ましい。
私だったら島を離れがたくてわざと負けるかも。
参道のそばにはで店も出ていたり、離島の祭りとは思えない。
そして、何より驚いたのは子どもたちがたくさんいることだ。
絶海の孤島とは思えない程、元気でわんぱくな子どもたちが走り回っている。
沖縄県は少子化に逆らう、出生率の多さを誇っているが、北大東も該当しているようだ。
例祭は暗くなっても続く。
沖縄の祭りはロングランなのだ。