帰りたかった家 マカピーの日々 #1258
マカピーです。
アジンを連れて帰って来ました!
アジンの望郷の念は日毎に強まり、近くへ買い物で2号店に戻ると、ここじゃない、新しい家に帰るんだ!と言うのでした。
店に入っても母親のアイダにしがみつき新しい家に帰るんだ!と大泣きする始末で大人達は困ってしまったのでした。
アジンに新しい家には何があるのか尋ねると、アジズ兄ちゃんがいる、ボールがあると言うのでした。
アジンには異父兄弟がいるのですが彼ではなくてあくまでアジズ兄ちゃんなのでした。
アイダの実家で暮らしていたので圧倒的にあちらの生活が長いのに関わらずです。
アジンはたった一ヶ月にも満たない倉庫生活を自分の新しい家として繰り返し訴える本当の理由は何なのでしょう!
結局想像の域を出ないので、こうなったら行くしかない!
誰も住んでいない部屋を見せるのは、ちょっと残酷な感じもしますがそれもやって見て初めてわかる事でしょう。
で、昼食も食べずにアジンとマカピー達は出かけたんです。
当然アジンの両親は店が忙しいので同行しません。
新しい家戻りたいと一心に願うアジンには両親も関係ないのでした。
アイダに着替えを準備させスーパーで紙オムツを購入していざ出発!
100キロ約2時間の道中ですがアジンは途中少し寝ただけで元気です。
ハナさんがもうすぐアジンの新しい家に闘茶するよと言うと、アジズ兄ちゃんが待っている、ボールで遊べると喜んでいました。
ボールを置いて行ったのは店舗でボール遊びをしていて、ボールが車道に転がり出てそれを追いかけて事故に遭うと恐れた両親の判断でした。
ダタランの1号店に荷物を搬入し遅い昼食をアジズ兄ちゃんに手伝って貰うと嬉しそうでした。
その後コーラが飲める条件付きでしたがちゃんとした誘惑が有ったにしても、2号店での様子よりも行儀よく沢山食べたのでした。
倉庫に戻ると辺りを走り回り確認していました。
そしてマカピーは両親と暮らしていた部屋に連れて行きました。
予想通りアジンは、喜び勇んで部屋に入ったのですがグルグルと部屋の中を確認すると、興味が失せたように自ら倉庫に戻って行ったのでした。
マカピーはアジンのボールを探し出しててわたすと、わ~いボールだ! と喜んだのもつかの間ハナさんのベッドに駆け上がりゴロゴロしています。
あれれ、そっちかい?
1号店の湯沸し器のコンセントが焼けたのでマカピーが修理することにしました。
ちゃんとした新しいコンセントの頭を交換する必要があったのでアジンを連れて出かけたんです。
すると眼の前を1台の二人乗りバイクが急停止したんです。
よく見るとアジンの異父兄弟です!
アジンにアバン(お兄さん)だよ!と言うと兄がバイクから降りて弟の頭を撫でながら、両親の事を尋ねて来ました。
両親は2号店に残って仕事をしているよ。実はアジンがどうしてもここに戻りたいと云うので彼だけ連れて帰って来たんだ。
アジン兄は少し寂しそうな顔をしましたが、気を取り直しじゃあ行きますねっと
弟に手を振って去って行きました。
アジンにとってあの兄の存在とは何なのかなあってマカピーは先程の光景を思い出すのでした。
コンセントを買って帰り、マカピーは直した湯沸し器を1号店に持って行き持ってきました
少し早いけど寝る準備で、マカピーはアジンと二人でシャワーをし紙オムツを履かせたのですがなかなか寝ない。
水道管の接続部品を渡すと喜んでいじっているのでハナさんが、明日2号店に帰ろうか? お父さんやお母さんも待っているよ! と声をかけたんです。
ところがアジンはキッパリ答えるのでした。
帰らない。ボクはここにいる!
ヤレヤレ
マカピーでした。
最後までお読み頂き感謝します! 4歳児に振り回されるマカピーたち
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