ドキッとする連絡 マカピーの日々 #1432
マカピーです。
寝入りばなの夜中の電話に驚きました。
留守中の店を守っているアジズから夜中に電話があったのでした。
ハナさんが「直ぐに病院へ搬送しなさい!」と叫んでいましたが、アジズからの状況説明を受けて電話を通じての応急処置をして何とか患者は危機を脱したようでした。
翌日にハナさんに何があったのか説明をしてもらうと以下のようでした。
マカピーが今回の旅行直前に雇ったレストランのシェフ·アシスタントで何とか人手不足からの閉店を免れたのは以前お話しした通りです。
緊急採用したベンは四十代でその態度からポンダン(ゲイ)だろうとハナさんは気づいていましたが、旅行中にアジズ一人では心細いので隣の部屋に泊まってもらう約束をしたんです。
それで昨夜仕事を終えて二階の住居に戻ってしばらくするとベンの様子がおかしいのに気付いたランとアジズでした。
心臓発作で呼吸困難になったベンを病院に運ぼうとすると、彼はそれを強く拒んだのでした。
彼は違法滞在者でマレイシアのIDカードを提示できなければ高額医療費が請求されるのを恐れたようです。
ハナさんは仕方なくアジズに指示して応急処置を施す事にしました。
まずアジズに保管している薬バッグから心臓発作に効く薬を探させ、ベンに飲ませました。
次にベンの呼吸を調整するためにアジズの手のひらを使い、軽く叩かせます。
しばらくして、ベンを咳き込ませた後でまた背中を叩き続け呼吸が落ちてくるのを待ちました。
もちろん、こうした無免許であるアジズの医療行為は禁じられていますが、仕方ありません。
幸運な事にベンの発作がおさまり、呼吸が楽になると「もう眠っていいか?」と聞いてきたと電話で知りハナさんは許可しました。
それから3時間ほどアジズが様態を看る事になり、ハナさんも眠らずに起きていたそうです。
フィリピンから遠隔治療しちゃうんですね!
もっともマカピーはそんな事を知らずに寝ていましたけど(笑)
その後今朝になっても特別連絡がないのでベンの様態は安定しているようです。
今朝になってマカピーはハナさんから昨晩の出来事を説明された後で、今後のレストラン経営方針について話しました。
その一つはベンの処遇ですが、次の発作ではどうなるか誰にも分かりません。
せっかく彼が店に慣れても、病気を抱えたままでは厳しいものがあります。
ここ3日程でマカピー達も戻るから現場で協議しようと言う事になりました。
フー、危ないところだったけど助かって良かったよ!
マカピーでした。
最後までお読み頂きありがとうございます✨ 予期せぬ病気の発生