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おふくろの味 マカピーの日々 ♯1578

マカピーです。
アイダとカボチャの花を料理するために準備しました。

カボチャの花を売りに来たので朝アイダの母親をブローしながら一束買いました。

マカピーは料理に入れる様にその花を処理します。

こんなにあっても、煮込むとちょっぴりにしかなりません

茎はスジがきついのでインゲンのサヤの筋取りと同じように取り除くのです。

すると母親のブローが終わるのを待っていたアイダがスッとマカピーの隣りに来てカボチャの花処理に加わったのです。

こういうところが東南アジアに来て、いいなあって思う瞬間です。

こうしておふくろの味は次の世代に引き継がれるのでしょうね。

マカピーは群馬の農家生まれでいつも忙しく戸外で働く母と一緒にいられる時間が少なかったので、母が食事の準備をするそばにいて彼女の話しを聞くのが好きでした。

そうなんです。マカピーは三人兄弟で女の子がいない家庭だったのです。

それでその後、自分も家庭を持つとやはり子供が三人兄弟になったのも妙な一致でした。

マカピーは竈門でのご飯を炊いたり五右衛門風呂を沸かす手伝いをしましたが、料理作りは余り上手ではありません。

一方マカピーの子供達は三人兄弟とも幼い頃から台所に立ち、料理作りをしたのでサッサとディナー準備したりするのはやっぱり「おふくろの味」が引き継がれたってことなんでしょうかね?


海から遠いので新鮮な魚が少なくティラピア養殖が盛んです(写真はマレーシア)

マカピーのカボチャの処理は自分なりのもので花をスポッと取ってしまい茎の筋を取るやりかたでしたが、アイダのそれは花を裂くようにして中の雄しべを残して筋を殆ど抜かないものでした。

ハナさんは「雄しべは苦いので要らない」と言っていましたのでマカピーのやり方を好んだようですが、こうした少しの違いはやはりおふくろの味につながるのだろうなあって思うのです。

カガヤン平原のこの町でしばらく暮らしていると、食品に「味の素」系のグルタミン酸ナトリウム調味料はあるけれどマレーシアのように中国製の調味料が少ない感じがします。

豆腐もあまり利用されないようですし、テンペという糸を引かない納豆などもありません。

その代わりアミを発酵させた「バゴーン」はよく利用されますし、ボラという魚を開いて細かな骨を抜いてなれずし状にしたものも売られています。

こうしたものを利用しながら、野菜を味付けしますが案外ココナツ味にしていないような気がします。

キニラオというマリネにした肉料理がありますが、なんといっても豚料理が中心なのでムスリムで豚を食べられないハナさんは缶詰でもブタが入っていないものを探して食べています。

それに豚を食べるハリー叔父の家にいながら、決して豚料理を作らないしハラル・フード以外は口にしない生活を続けています。

たしかに宗教上の食生活もおふくろの味に影響しますね。

マレーシアのハマナスレストランが懐かしい!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。土地が変わると料理が変わるのは面白いですね!


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