「パンク」でも「ガス欠」でも マカピーの日々 #1240
マカピーです。
一昨日はパンクで今日はガス欠でした!
クルマに乗っていれば誰でもいろいろ経験するものですが、マカピーの場合少し頻度が高いような気がします。
例えばパンクですが、右後方タイヤはパンクのまま走らざるを得なくて、リムでタイヤを損傷したので新しいのに交換してから3回目のパンクです!
一昨日、100㎞離れた町に出かけて店舗改造作業をしているタンさんたちに飲み物を買って帰ろうとしたのです。
駐車場から最初のラウンドアバウトを回った際に「ヤバ、パンクだ」って感じたので直ぐに車を道路の端に停めました。
ハナ:「どうしたの?」
マカピー:「パンクだよ」
ハナ:「どのタイヤ?」
車外に出て調べると運転手側の後方タイヤがペッタンコ!
車内で待っているハナさんに報告
マカピー:「右後方タイヤがフラットだね」
ハナ:「あのタイヤって何度目のパンク。3回目。安いのを買ったからパンクしやすいんじゃないの?」
マカピー:「そりゃないと思うよ。それよりもジャッキが載せてないのでここでタイヤ交換はできないよ。しかしこのまま走る訳には行かないし。近くのお店に助けを求められないかな?」
ハナ:「聞いてみるわ」
この地域での我々の人間関係は殆ど無いに等しいので、ハナさんの電話ではあまり期待できそうにありませんでした。
マカピーは車を止めた反対側の丘の上にある商業地区に修理ワークショップらしきものを認めたので、丘の斜面をヨイショヨイショと登って行きました。
店に行くと車の修理をしてくれそうなので、「タイヤがパンクしちゃってあっちに停まってるんだけど助けてくれない?」と店の一人に尋ねると「タイヤの事なら、ほらそっちの店だよ」と道路の反対側にある店を指しました。
マカピーはタイヤ修理店に入って、自分の車が近くで停まっているのでそこへ行ってタイヤ修理をしてもらえないだろうかと尋ねましたが「この店はボク一人だけなんで、店を開けるわけに行かないんだ。裏の店に行ってごらん」
マカピーは次の店に行ったのですが、同じ回答で「タイヤの事なら裏の店だよ」と言われ「だから、その店から言われてここに来たんだよ。助けてよ」と頼んだのですが「クルマを移動させる手段もないし出来なよ」と断られたんです。
仕方なく、ズリズリと丘を降りて車に戻ってハナさんの情報を聞くと案の定参考になることは無かったのでした。
マカピー:「じゃあどうするかな?」
ハナ:「しょうがない。このままゆっくりと走ってそのタイヤ修理店までゆくしかないでしょう」
マカピー:「またタイヤを傷つけちゃったら交換だよね」
ハナ:「その時はその時よ!」
ハザードランプを点灯させてゆっくりと商業地区を回ると車両修理店が目に入り、タイヤの空気だけでも入れて欲しいと頼むと、快く応じてくれました。
修理工:「おそらくパンクしていると思うから、あっちのタイヤ店に行って見てもらってください」
困った時に出会う嬉しい親切でした。
先ほど行ったタイヤ店に行くと、例の店番が「ふん、とうとうやって来たのかい?」ってな顔で出迎えてくれて、淡々とタイヤを外してクルクルと回すとパンク個所から異物を取り除き、そこにチューブレスタイヤ用のゴムを差し込んで、他にもパンク個所がないかチェックして終了。
メカニック:「7リンギだよ」(約300円)
無口な中国系メカニックで別に悪い人ではないのでした。
ところが今日はまた同じ町に出かけるのでその半分50㎞地点を過ぎ丘を越えたあたりで「よーし、あと半分安全運転で行くぞ!」とアクセルを踏み込んだのです。
ところが、右足に伝わって来たのは情けない空虚な反応。
マカピー:「や、ヤバー。ガス欠だ」
ハナ:「どうして、・・・あ町まで二往復以上しているのに給油するのを忘れていたのね!」
マカピー:「うん。その通りだね。道路脇に停めるよ」
方向指示器、照明以外のメーター類がダウンしてしまっている愛車Rav4の給油は「タンクの半分以上(30リットル約300㎞)乗ったら給油する」暗黙の了解があったのですが、頻繁な町への往復で忘れていたのでした。
さてどうする?
ここからどちらの方向にも40㎞はガソリンスタンドはない空白地点なのです。
マカピーもこちらに長いので、オートバイ用のガソリンをコーラの1.5リットルボトルに入れ、街道沿いで売っている村の店があるのを知っているのです。
それで、それをマカピーでなくハナさんに買いに行ってもらう事にしたんです。
男らしくないかも知れませんが、ジモチーとしての交渉力はマカピーと比較になりませんのでお願いした次第です(笑)
さっそく、ハナさんが車の前に立つと、まるでそれに合わせたように一台のオートバイがやってきました。
そしてハナさんが手を振ると、吸い寄せられるようにこちらにやってきました。
40歳代の男性で、おそらく油ヤシ畑で働いている感じです。
ハナ:「ねえ、私の車ガス欠で困っているのよ。良かったら私を乗せてガソリンを買いに連れてってくれるかしら?」
バイク男:「もちろん!」
二人は最寄りの村まで行き、いくつかのお店?を訪ねてとうとう10リットル容器に入った燃料と漏斗(じょうご)まで持って20分ほどで戻って来たのでした。
ガソリンを入れると愛車Rav4は息を吹き返しました!
ハナ:「とっても助かったわ、ありがとうね。この容器と漏斗は元のお店に返しておいてね!」
バイク男:「もちろんそうします!」
ハナ:「そうそう、ダタランでお店やっているから訪ねて来てね!」
なんと、バイク男は謝礼も受け取らずハナさんに付き合ってくれたのでした。
マカピー:「いい人に会えて良かったね!」
ハナ:「そうよ、同じスルック族だって分かったの。彼も同じ民族は助け合わなくっちゃいけないってスルック語で話したのよ!」
やっぱり、言葉の力は大きいですね。
マカピーも沢山親切にしてもらっていますが、沢山の民族語をしゃべれるハナさんの足下に及びませんね(笑)
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。マレーシアの車にまつわるお話でした!