ごめんなさい マカピーの日々 #1390
マカピーです。
店として失礼があったのでお客さんに謝りました。
夜マカピー達がまかない飯を食べているところ、奥のテーブルで食べていた一人の女性が立ち上がり、手を挙げたので「おや?」と思ったのです。
しかしその後彼女はデイパックを背負うとカウンターテーブルに来て勘定を済ませて出て行きました。
何か言いたそうだったけど・・・。
その後、サリナとサフィカが彼女のテーブルを片付け残り物を見ながら何だか騒いでいるのでした。
マカピー:「どうしたの?」
どうやら、お客さんの残した料理を指しているのでハナさんがその皿を持ってこさせました。
イカを揚げた料理ですが、ほとんど手が付けてありませんでした。
ハナさんが揚げ物の中身を調べると「生煮え」状態だったのです。
ゲソの部分もほぼ「生」です。
ハナさんは直ぐにシェフを呼んで注意しました。
ハナ:「これでは店の評価が落ちるわ。今後は全フライはやめて、輪切りにして必ず火を通すこと!」
という忠告を聞きながらマカピーはフッと気付きました。
ヤバイ! マカピーは店を出て走り出していました。
あのお客さんはどこへ行ったのか?
たしか、道路を渡ったようだけど・・・
あんなもの食べさせてしまった非礼を謝罪しなければなりません。
「もしかして、口直しに他の店に行ったかしら?」
暗がりをマカピーは小走りに周辺を一周してきたのですがそれらしき姿がありませんでした。
どこ行ったのかなあ?
店に戻るとスタッフは暢気そうにテーブルにいましたが、ハナさんの姿がありません。
彼女も店を出たらしいのです。
マカピーは相向かいのバンドルショップ(古着屋)の中を眺めると、そこに見たことのあるバッグを背負った小柄な女性がいるのを発見。
サリナに「彼女だろうかしら?」と聞くのですが、彼女は「わからない」というばかりです。
やっぱり、彼女だ。
マカピーはその店に行き近くに行き確かめると、やはり彼女です。
ちょうどその時、通りの反対側からハナさんがやって来たのです。
マカピーは彼女を指して「良かった。彼女が例のお客さんだよ」と伝え、二人で店内の古着を見ている彼女のそばに行きました。
ハナ:「先ほどうちの店で夕食されたお客さんですよね。十分に火の通っていない料理を出して申し訳ありませんでした。どうぞお支払いいただいた料金をお納めください」
マカピー:「ミンタ・マーフ(ごめんなさい)」
もちろんそれで彼女の気が済むとは思いませんが、それと知って「我関せずを決め込む」というのもあるかも知れません。
でも、ボクたちは追いかけでもして謝罪が出来て良かった。
ゴメンナサイ、あんなもの食べさせてしまって!
これまで築き上げたお店の評価なんて、一つの事故で吹っ飛んでしまうのです。
日本もマレーシアも関係ありません。こちらに落ち度があれば、ちゃんと誠意をもって謝るべきだと思います。
ハナさんもその事をわかってくれていた様で、マカピーは嬉しかったです。
お店のスタッフはあまりシリアスに考えていないようでしたが、我々二人のいつもと違う様子を気にしているようでした。
少しは分かったかしら?
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。率先垂範するしかないですね。
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