制服を見てハッとした! マカピーの日々 ♯1590
マカピーです。
ハナさんの臨時クリニックで施薬する薬を買いに30㎞はなれたサンチアゴの町に行きました。
タイトルの「制服」ってどこかの仮装の話ではなく、学校のユニフォームを指していますのでフェチの方は予めご注意ください。
さて、イザベラ州の州都はイラガンですが、町の大きさは随一と言われているサンチアゴは要衝の地でもあります。
ここにはSM Cityモールはありませんが、代わりに大きなロビンソンのモールがあります。
マカピーが長距離バスでマニラから到着するのも、ここのビクトリーライナーのバス発着所です。
サンチアゴの町の規模が大きいのでハナさんの求めている薬品類が入手できます。
国内線空港があるカワヤンの町よりもずっと大きいです。
さて、ここにある学校の下校時間帯に出かけたので沢山の学生が帰宅するのですが特に目立つのが看護学科の学生さん。
もう立派な看護師さんにみえる白い制服ですから、遠くから見ても見間違えないです。
ところである日、ロスリンの娘のレアに「将来なりたい職業」を尋ねたら「看護師」と即答が返って来た事があります。
「ねえ、どうして看護師なの?」
「・・・」
「ほら、ここにいい例がいるじゃない。ハナさんは医師だよ。そっちの方がいいんじゃない?」
「ウーン」
「もちろん医師になるには勉強を沢山しなくちゃいけないね。でも医者の免許があり経験があれば彼女のように一人でも仕事が出来るよね。看護師さんだって一人で訪問看護などできなくはないけどおそらく病院勤めでしょう?」
「ハナさんはどうして医者になろうと思ったの?」
「私は喘息もちで、皆と同じように外で運動が出来なかった事もあって勉強するようになったの。私に甘い父が支援してくれて医学部を卒業してから更に豪州で小児科の専門医になるのだけど30歳まで勉強し続けたからちょっと大変だったわね」
ハナさんの一人息子のアジズもマレーシアでお店を任されていますが、弱冠15歳です!
彼も自分の母親のような万能?な医者になりたいと表明しています。
「それで25歳で結婚するんだ!」
「あのね、大学卒業直後に結婚できるほど甘くないのよ。専門が決まる30歳までは無理だわね」
「ええ、そんなのボクは困る!」
「(笑) まあ大学の医学部に入ってから心配すればいいわね」
ハナさんは息子をフィリピンの寄宿学校に入れてそれからトルコなど外国の大学医学部に送ろうかと思っていると語った事があります。
果たしてどうなるかしら?
実はマカピーは看護学校で働いた経験があります。
といってもマカピーが看護学の先生をしていた訳ではありません。
ウズベキスタン共和国の首都タシケントにある学校でしたがそこで日本の看護技術を取りいれた「看護教育改善」の共同プロジェクトがありそこの事務所で働いていたのです。
ところが何の手違いか事業を展開するのが日本側の希望する大学レベルの看護教育改善ではなく、高校レベルでの適応となったのでした。
つまり、日本でいう「準看」と言われるレベルです。
生徒は当然ながら多くは女子が多く、成長が早いと言っても幼さが残り看護知識の前に基礎学習が必用な年齢である事が分かりました。
ところがウズベキスタンでは「注射が打てる看護師」が家族にいる事が求められ、結婚には不自由しないという話もありました。
実際に放課後ともなると校門には若い男性がたむろしていて誘いが絶えないようでした。
マカピーは5年間そこに滞在したのですが、ムスリム国ではあるのですがウオッカもビールも飲む土地柄で、早婚なのでした。
15歳で結婚してしまうのですが、マカピーの勤めていた学校の校長(女性)も「早く結婚して子供を育ててからまた働けばいいのよ!」と主張していました。
意外かもしれませんが、ウズベキスタンではソ連時代の教育の影響もあって労働機会の均等がありました。
マカピーも見ましたが、トランバイ(路面電車)の荒い運転手がくわえタバコのオバちゃんだったり、トラックやバスの運転手にも沢山の女性が「普通」に働いていたんです。
ただ、看護教育もソ連時代の影響があったので「患者に寄り添った看護」を基準とした日本の看護教育(7領域)が導入されることになったのでした。
先ほどの「注射が出来る」と言っても、かなりの実習経験が求められるのですが生徒全体が十分に機会を与えられているのかというと心もとないものがありました。
それは実習時期と綿花収穫時期が重なる事にもありました。
国の第一輸出産業である綿花の収穫にはなんと全国の高校生が学校単位で泊りがけで農場に行き収穫作業に従事する昔からの習慣が消えていないのでした。
もちろん国連から中止勧告をうけても「当然」とばかりに無視して学徒動員が全国で実施されていました。
もちろん看護学校ばかりでなく普通の学校からも農場に駆り出されていて、収穫量のノルマが達成できないといつまでも学校が再開されないのでした。
そんなのないよね!
何とも不思議な国ウズベキスタンでしたが、実習服として白衣を着る事はありましたが普段は私服でした。
ところがフィリピンではそうではありませんでした。
たしかにとても清楚で可愛いのですが普段の学習であの衣装が必用なんでしょうかね?
いや、もしかしたらたまたま実習があったのかも知れません。
マカピーが薬局の前に車を駐車していると、その前を父親に手を引かれて交通渋滞を横断する小学校の女の子がいました。
彼女も制服(白のブラウスに濃紺のスカート、黒のローファー)でしたが、その背中から何か出ているのでした。
何だろう?
よーく見るとタオルです。
尻尾のように見えますが、襟首では折られていて背中の中にタオルが落ちないようにしてあるのでした。
ナルホド、汗をかいた時のためにタオルを入れておくんだ!
日本のある地方でも同じようなタオルを背中に入れている習慣があると聞いたことがありますが、実際に見てこれが普通なのかと思えばそんなものかなあって考えた次第。
おそらく学校ではこうした児童が沢山いるんだろうなあ!
まあ、格好つけよりも実質的なんだね。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。白い魔術ってあるかも!
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