台風と稲刈りシーズン! マカピーの日々 ♯1568
マカピーです。
朝からザーザーと音を立てた雨が降り注ぎます。
そして、時々薄日が差すものの断続的に強風と大雨が波状攻撃をかけてくる状況です。
日本ではなくフィリピンでの台風です。
大概の台風はフィリピン近辺で発生しますが、それらフィリピンのせいではなく緯度的にそうなっているんですね。
マカピーの本拠地であるボルネオ島のサバ州は「風下の国(The land below the wind)と呼ばれる低緯度無風帯になり台風は発生しないんです!
さて、今回の台風はフィリピン各地で洪水を引き起こしているようで、マニラを含め沢山の水没した家や車が報告されています。
この台風がルソン島の東岸を北上して日本に向かっているらしいです。
そうなると先週日本に被害をもたらした台風10号のような迷走台風になって、再度日本での被害が拡大しない事を祈るばかりです。
こちらルソン島北部のカガヤン平原では黄金色に色付いた稲は収穫期を迎えて、あちこちでコンバイン(ハーベスター)が稲刈りを進めているのですが、この台風で作業が中断しています。
ところでそのコンバインは日本のクボタ製が活躍しています。
こうして雨が多くなると水はけが悪い田んぼだとタイヤが埋まってしまうのでタイヤに泥中でも稼働できるように特別なブレード付きアタッチメントをつけているトラクターもあります。
ただしクボタのコンバインはキャタピーラーをつけていたので埋まる可能性は低そうです。
ただし、本当に埋まってしまったらどうするのか良く分かりませんけど。
既に刈り取りした田んぼを見ると、30センチほどの高さで刈り取っているのが分かります。
収穫が終われば二期作目の作付け準備が始まるとの事ですから、この高い切り株とともに鋤き込んでしまうのでしょう。
ちなみに田植えは人が手植えします。
コンバインは導入しているのに田植えのシーンで田植え機を見る事がないのはどうしてかなあ?
一方で台風による風雨で田んぼのあちこちで倒伏(とうふく)の被害がありました。
こうなると、根元から稲の茎が寝てしまっているので、乾燥はしないしコンバインによる機械刈りでの収穫が困難になってしまうんです。
ただ現代技術のコンバインははそれを克服しているかも知れませんけど、マカピーの経験上はそうでした(笑)
とまあいろいろありますが、この事態に農民はどうしているのでしょうか?
そうです、ただ静観しているんです。
じたばたしても偉大な自然の所作なので、見守るしかありません。
雨の中でも隣の家から元気のいいポップスが聞こえてきます。
そうです、歌って元気を出そう!
若者が釣り竿を田んぼに垂れているので、何をやっているのかと思ったら「カエル」を釣っていました。
貴重なタンパク源ですからね(笑)
こうした暇つぶしも、実益を兼ねていいでしょうね。
ともかく田んぼに入ることが出来ないんですから!
収穫時期がやってくると、道路状況に変化が起こります。
それは収穫したコメやトウモロコシの乾燥をコンクリート舗装路でやるからです。
公共の道路の半分が数百メートルに渡って穀物の乾燥場になるってスゴイ!
「え、こんな事していいの?」
「これがフィリピンよ!」
「だって片側道路ですれ違いが出来なかったらどうするの」
「干している穀物の上を走るのよ」
「そうしちゃって大丈夫なの?」
「だから、何でもありなんだってフィリピンでは!(笑)」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。日本と似ているように見える農村だけどやっぱり違うなあ!
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