見舞いに持ってゆくもの マカピーな日々#0944
マカピーです。ボルネオ島北部マレーシア国サバ州にいます。
地方都市の病院から搬送されコタキナバルに戻ったユスフさんを見舞ってきました。
一緒に旅をしたハナさんとマカピーは彼がコタキナバルの病院に入院したので見合いのタイミングを探っていて今日からOKになったので午後4時半からの面会時間に合わせて総合病院に行ってきたのです。
マカピーは大病をしたこともなく、JOCV隊員時代に派遣されたクダットの郡病院に村人を搬送したり献血したりした程度で州都の大きな病院へ行ったことが無かったので、未知なる世界でした!
女医であるハナさん自身が「この病院も、ずいぶん大きくなったわね!以前は殆ど内部が木造の建物だったのよ。今ではこの10階建て以外にも沢山の建物群ができたのねえ」と久々に来て驚いていました。
ユスフさんは9階の泌尿科に入院していたのは、痛みの原因が尿道結石であったのでそうなったのでしょう。他にも問題がありそうで順次チェックするようです。
ユスフさんのベッドに行くと、無精髭を生やした彼の顔が見えました。
既に二人の女性見舞客がいて、どこかで会ったかなあと思ったらユスフさんの亡妻の姉妹だと思い出しました。
彼らは「もう私たちは終わったから、こちらの椅子にどうぞ」って交代しました。
ベッドは半分起こされていて少しボーっとした顔つきをしていましたがだいぶ生気が戻ってきました。
尿道カテーテルから、ベッド下のパウチに尿が入っていましたがかなりきれいになって。濁りが少なかったしハナさんがお腹をさすりながら「だいぶ柔らかくなったわね」と改善している様子で安心しました。
明日には胃カメラによる内視鏡検査があるのですが「怖い」というユスフさんに「ボクも毎年やっていたから大丈夫だよ」と落ち着かせてハナさんも「結石以外にもちゃんと検査しないと退院させられないのよ。ところであなたのミストレス(彼女たち)はどうしたの?」とけしかけるのでした。
ユスフ:「もうあの痛み以来、それどころじゃないし興味を失くしたよ」
ハナ:「え、本当かしら? そもそもあの前夜に本命の彼女にボーイフレンドがいるのが分かったから、ユスフはショックを受け口論になりそれが引き金になって例の胃の痛みが始まったのよね」
ユスフ:「ああ、もう思い出したくない!こりごりだよ」
ハナ:「やっと身の程を知ったわけよね、良かったわ」
ユスフ:「ところでここの女医さんはとってもきれいで、まるでミス・ユニバース並なんだ! ボクは彼女に面倒を見てもらいたいので、必要もないのに彼女を枕元に呼びつけあれこれやってもらえるときが至福の時なんだ」
マカピー:「なんだ、全然変わってないじゃん。やっぱりこれがユスフさんなんだよね!」
3人で大笑い。
マカピー:「ところで、搬送の救急車どうだった? 欲しかったアルファード並みにゆっくりできたかしら?」
ユスフ:「とんでもない!あの運転手の運転の荒い事と言ったら!道路に穴があろうがスピードブレーカーのハンプがあっても、構わず行くもんだから、幾度となくボクは宙に浮き、ドスンてベッドに叩きつけられたんだ!もう体がボロボロだよ」
ところで、マカピーとハナさんは「ユスフの見舞いに何を持ってゆくか?」検討して「やっぱり彼の一番好きなものを買ってゆこう」という事になりました。
コンビニに行きよく冷えた缶ジュースやコーラ、カップラーメン、ポテチなど病院側から「控える」ように言われているジャンクフード類を持ち込んで、彼の困った顔を楽しむことにしたんです。
買い物をしながら、自分たちの「いたずら」に笑ったものでした。
だって、ハナさんはいつも「こんなもの食べていたらダメじゃない。冷たい飲み物や体に悪いのよ!」って言っていたそのものを買い込んでいたんですから。
案の定、食事制限をされているユスフさんは「持ってきてくれてありがとう。コーラとかはダメなんだよね。後で息子にあげる」
ところが、レジ袋の中の缶ジュースが冷えているのを感じた彼は「お、冷たい、コーラはダメだけどこのオレンジジュースはOKだよ」と冷い飲み物をあっと言うに喉をグビグビ言わせながら胃の腑に消えていったのです。
ヨッシャー、まったく病院側の指示に従わないユスフさんが戻って来たよー!
マカピーでした。
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