さようなら、ネバーギブアップ マカピーの日々 #1244
マカピーです。
猫のネバーギブアップが倉庫(我が家)から姿を消しました。
5日ほど前、町での仕事を終えて帰って来るとネバーギブアップがケンケンをしているのです。
よく見ると右前肢を骨折しているようにブラブラさせていますが、骨折の様に膨れてはいませんでした。
何があったのか、留守をしていたアイダに尋ねると「ワタシも分からないんです。もしかしてあっちにいる犬の家族に襲われたのでしょうか?」
アイダは洗濯をしながらネバーギブアップを洗ってくれていました。
もちろんマカピーが世話を焼いているのを知っているから、餌の時間が遅くなるとちゃんと餌を与えていました。
そのアイダから「汚れているから頭を洗ったら、かさぶたが取れて頭部に深い傷があったんです」
それを聞いてマカピーも頭部や耳の傷に軟膏を塗っていたのです。
ネバーギブアップは食欲はあるのですが、相変わらず痩せていて腰骨が異様に飛び出しているような印象でした。
骨折の後、急に体力が落ちてきたようでマカピーが準備した寝床にも入らず、無理してでも竹籠の中に入ろうとするので放っておいたのですが、外に出ないで小水をしている様子が籠のそこの濡れ具合で分かりました。
それで、昨晩暗くなってからシャワーを浴びに行くと、シャワー室の前にネバーギブアップが板の上に乗っていました。
マカピーを認めると「ミャー!」
マカピー:「なんで、こんな所にいるんだい。キミの場所はあっちでしょう」
マカピーはネバーギブアップをつまみ上げていつものテーブルに連れて行きました。
「ほら、ボクの作った寝床なんだからそっちで寝なさい」とその中に入れたのです。
ネバギブアップはしばらくそこで、クルクル位置を変えながら眠り易そうなポジションになるようにいつもの行動をしていたのでした。
マカピーが部屋に入る前に、アイダに尋ねて彼女がネバギブアップの夕食をあげている事を確認し安心したのです。
それで、おそらく午前1時ころだったと思うのですが、ネバギブアップの弱々しい鳴き声を聞いたのでした。
「あれ、今頃お腹が減ったのかな?」
「もう遅いから無理だけど、明日の朝イワシを解凍してあげよう」
とウトウトしながら考えたのを覚えています。
翌朝6時ころに起床して、外灯を消して裏の戸を開けネバギブアップの様子を確認しました。
「あれ、テーブルの上にも竹かごの中にもいないぞ」
また、シャワールームの方に行ったかしら?
行って見たのですがそちらにはいませんでした。
おかしいな、呼べば『腹減ったー!』って感じで駆け寄ってくるネバギブアップの気配がないのです。
反対側からも倉庫を一周してみましたがネバギブアップの姿はないのでした。
マカピーは急に胸騒ぎがしてきました。
アイダにも聞いたのですが「実は別の妊娠していた別のネコがレストランに行く途中に死んでいるのを見たんでびっくりしたのですが、ネバギブアップの姿は見ていません」
マカピーはもう一度倉庫の周囲を回ってみてから、ハナさんにも尋ねたんです。
マカピー:「昨日までいたネバギブアップの姿が無くなったんだ。どこを探してもいないんだよ!ボクは早朝1時ころ鳴いているのきいたのが最後なんだ・・・」
ハナ:「最近は体調が具合が悪かったからね。昨晩マカピーがシャワーしに行ったらあんなところにいたわけでしょう。ネコは自分の死期を感じ取ると人の見えないところへ行くというからね。・・・残念だわ」
え、こんな別れなの?
今日も町に出かけ夜に戻って来て「もしや」と一縷の望みを持っていたのですが、餌をねだるネバギブアップの姿はありませんでした。
おーい、ネバーギブアップ!
短い間だったけど一緒にいてくれてありがとう!
ボロボロになっても「生きようとした」その姿は忘れないよ!
傷も癒えて来て、目も大きく開けるようになったね。マカピーは本当は「きれいな雌猫」になれるって思ってたんだよ。
キミはいつまでもマカピー公認の「招福猫」だよ!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。さよならネバーギブアップ