フィリピンの音は親切なのか? マカピーの日々 ♯1527
マカピーです。(サムネ写真は按摩施療を受けている叔父)
ルソン島東岸海上を台風カリナが通過した影響なのかマカピーのいるカガヤン渓谷でも昨日から雨が降っています。
こんな日は、マカピーはベランダに出て雨音を聞きながら静かに田園風景を眺めていたいと思うのです。
ところが、現実はそうでなく田園地帯は意外にもうるさいのでした。
一つはハリー叔父の部屋のテレビからタレ流れる番組からのもの。
叔父は下半身不随になってから、Wi-Fiを使ってのスマートテレビでYoutube動画を見たりほぼ24時間TVをつけっぱなしなんです。
寂しいのでしょうかね?
そして、叔父は52歳と言う若さなのに音量が非常に大きいのは、麻痺で聴覚機能の低下もあるからなのかしらと考えています。
それともマカピーが一人で寂しくないように、音を共有しているってことは・・・ないよね(笑)
何となく、それを聞きそびれているマカピーです。
さらに4台のスマホを持ち、一つはゲーム専用でテレビ画面がうつっている間も関係なくゲームをやっているので彼の部屋からは二つの音源から騒音が流れ出してくるといった具合です。
彼の家の前は、簡易的な小屋があってそこに夫婦が住んでいます。
トライシクル(オートバイに側車をつけた三輪車)にヤギ、ニワトリ、居ぬ間で飼育しています。
そこには何故かしら不相応と思われる大きなスピーカーがあり、それでガンガン朝っぱらから音楽がかかるのでした。
どうして彼らは自分だけで楽しまないのかしら。
掘っ立て小屋のようなものだから、防音は無理です。
それだったら、大音響で音楽を皆で楽しんじゃおうとするのは彼らの「持って生まれたサービス精神」の表れなのかしら?って疑いたくなります。
長距離バスでもあれほど大きな音量じゃなかったよ!
似たような経験は、カンボジアで結婚式に招待された時のことを思い出します。
結婚披露宴会場のBGMはどこかのコンサートホールに負けない大音響で隣の人との会話も耳をつけて怒鳴り合わなければ通じない程なんです。
会場から出ると、喉は怒鳴ったのでガラガラの上、耳奥にキーンと音が残るほどでよくこれで聴覚障害にならないものだと妙に感心したものでした。
さてハリー叔父の家に戻ります。
キッチンの円卓を使っでマカピーが筆記作業やnote文章作成してても、情け容赦なく3音源ステレオ効果で騒音が飛び込んでくるので、どうしても考えがまとまらなくなります!
えーい、こうなったらこっちにも考えがある!
マカピーはスマホにイヤホンをつなぎ、Youtube音楽を聴くことで外からの騒音をシャットダウンする事にしました。
「毒を以て毒を制す」って事ですが、自分も音楽で対応してるって何だかバカバカしくなってきました。
かといっても、田んぼの中のハリー叔父の家から、カフェのある街中まで数キロ離れています。
しかも彼の息子のマーンがバイクを持って行ってしまったのでアクセスが難しいです。
更に傘も無いのにこの激しい雨の中外出するのも叶いません。
つまり、ここから逃げ静かに出来る場所がないのです。
まあ、マカピーの立場はお客でありながら「居候(いそうろう)」的なものですから、おとなしくしているんです。
それで、自分のやり方で部屋の掃除をしたりハリー叔父と食事をとり、麻痺している体に理学療法器具で施術している日課なのです。
マカピーが日常の作業をするようになったらそれまで面倒を見ていたタックスの姿が消えていたのはハリー叔父の指示なのかも知れません。
そりゃ赤の他人よりも、叔父としてもマカピーの方が安心できるのでしょうけどね(笑)
前回宿泊した時と同じ部屋をあてがわれていますが、叔父の部屋だけにしかエアコンが無いので、日中は暑くて部屋に閉じこもって作業する事も出来ません。
叔父はこの2LDKの家を造って直ぐに脳梗塞で倒れたので彼の洗濯や介護的なところは隣に住む(叔父から土地を買い取り自分で住居を作った)フレディとマリアの家族がいるのでした。
今回マカピーが来る前に全面的に金を渡して面倒見てもらっていたフレディ夫妻が突然姿を消してしまい叔父はパニックになりハナさんに涙の電話をかけてきました。
ところが、失踪して数日してまた彼らが戻って来たのだそうです。
叔父はハナさんに「ボクが慌ててしまった事や今後の対策について、こちらに来てもフレディ達に直接何も言わない事」と次の電話で念を押していたので、マカピーとしてもフレディ達に会えば挨拶をするだけで何も言ってません。
ですからマカピーが自分の洗濯ものを洗うタライもないし、冷蔵庫はあるけれど中身はほぼ空っぽ。
調味料も塩と醤油程度。
息子のマーンと一緒に市場に行って食材やら食用油、卵や魚を買ってきました。
マカピーも普通の鍋でご飯を炊きできますが、他の調理が出来るまな板もフライパン返しもない状況です。
それにガスレンジ近くには換気扇がないので料理を作るとその臭いが家中にこもってしまい全ての窓を開けると今度はハエが入って来て困ることになるのでした。
もっとも、マカピーがいなくなったら元の姿に戻ってしまうような気がするのでどこまで自分で用意したらいいのか判断に困ってます。
まあ、焦らずそのうちにハナさんが来てからボチボチやることにしましょう。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。音って拷問にもなるよね(笑)