パレスチナをめぐる事件 マカピーの日々 #1356
マカピーです。
ヨルダンの米軍基地が襲われたそうです。
パレスチナガザ自治区をめぐる戦争の拡大なのかヨルダンにある米軍施設が襲われ3名の米軍人が亡くなったそうです。
しかも先のハマスによるイスラエルへの攻撃に国連機関職員が関与していたとの見方で、日本政府がUNRWAへの資金停止を決めたそうです。
UNRWAはパレスチナ難民に特化した国連機関ですが、ヨルダンには周辺国の紛争から逃れてきた難民が流入するので、砂漠の中にも沢山の難民キャンプがあるんです。
シリア、イラク、イエメン・・・。
しかも米国は数年前に資金拠出を辞めているので日本がその拠出に大きくかかわっていると言われています。
実際マカピーの友人もそこで働いていますが、以前あった際は米国が支援をしなくなって財政がひっ迫していたと言ってました。
マカピーがヨルダン王国の首都アンマンに滞在していた頃は幸運なことに事件が少なかったです。
その前はホテルが爆破されたり事件があり、バッファー・カントリー(緩衝国)の危うさを感じました。
現ヨルダン国王のアブドッラーさんは米国の大学を卒業し外国資本も積極的に導入してお金がある人にとってはとても住みやすい国だと思います。
ところがそこはパレスチナ人とベドウィンが住む北海道サイズの小国なんですよ。
一方ではヨルダンの人口増加は自然増ではなく、難民もどんどんこの国の国籍になってしまった様に思えます。
https://www.worldvision.jp/news/works/cee/202010_jordan.html
でも隣のシリアやイラクでの紛争が発生するとどっと難民がヨルダンに流入しそれに対して国連UNHCRなどがキャンプを設置して収容している現状があります。
戦火を逃れて来た難民に対して、他にどこへ行けと言うのでしょうか?
バッファー・カントリーとは地域の国際紛争解決の会議の場を提供するだけでなく、そうした難民受け入れをする国でもあります
冬のアンマンはとても寒くかなりの雪も降るのです。
ですから掘っ立て小屋で済む話ではなく難民支援の質もとても大切です。
1度その近くを車で通りかかりましたが万単位の住民が住居するキャンプが丘を越えて延々と続くさまにマカピーはびっくりしました。
難民支援には当然のことながらお金がかかるんです。
すみません、UNHCRによる難民支援とパレスチナ難民問題を専門にするUNRWAとゴチャゴチャになってしまいました。
確かにUNRWA職員が紛争に関わることがあってはいけないのですが、それを悪の温床という事で支援を打ち切るというのは安易すぎるように思います。
現にハマスのイスラエル攻撃後のイスラエルによるガザ地区への報復を考慮すれば、ともかく和平を目指し難民支援を続ける事であると思うのです。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。能登震災とガザの人たちが重なって見えてしまうのです。