ジュンパ・ラギ(キチキチの逃亡)マカピーの日々 #1170
マカピーです。
アラマッ、キチキチが逃げちゃった!
一時的に使っていたガラスの容器が小さくてキチキチが背伸びをするとかなり転がり出そうな様子だったのは知っていました。
マカピー:「そうだ、キチキチ用のタライ桶のような深いプラスチック容器を買ってこよう!」
そう言っていた矢先だったのです。
昨日記事を書いたばかりなのに、もうお別れとは早すぎない?
仕事で100㎞程離れた町まで買い物に出かけて戻ってくる最中に、留守をしていたアジズから「キチキチが逃げちゃった」と連絡が入ったのでした。
最初は冗談だと思ったのですが、戻って来てキチキチの入っていたガラス容器がきれいに洗われて部屋にあったのを見てマカピーは真実だったことを認めざるを得ませんでした。
たった3日しかキチキチ一緒にいられなかったとは残念だなあ。
キチキチともっと懐(なつ)くまで一緒に暮らしたかったよ!
今朝のことですが、いつもニコニコしているホームステイの主人サニさんがキチキチを見て何時になく「何でこんなものを飼っているんだ!」ってマカピーに詰め寄って来たのには驚きました。
マカピー:「え、どうして?」
サニ:「こんな生き物は飼うべきじゃない。カメの臭いも酷いから早く外に出してくれ!」
マカピー:「そうですね。廊下に置いていたのは間違いです。すぐ外に出します」
サニ:「どうしてこんなものを飼おうと思ったんだ?そもそもどこからカメを入手したんだね?」
マカピー:「散歩中に見つけて、持ってきたんです。科学の学習で観察するのに野生動物でも大人しいカメはとてもいいでしょう?」
サニ:「こんなものを見てどうするんだい?」
マカピー:「だって、みんなこれがカメだって知っているけどどうやって生きているのか知らない人ばかりなんだよ。学校でだって教えていないんだ。それならこうした生き物が目の前で見られる施設を作ったら、もっと野生動物を知り自然が身近になると思うよ」
サニ:「それじゃあ、もっと大きなガラスケースに入れて飼うんだね」
マカピー:「うん、そのつもりです。とりあえず今日は大きなプラスチック容器で飼おうと思っているんです」
ハナ:「マカピーは別のガラス容器にはビヤワック(オオミズトカゲ)やヘビも入れて子供たちに見せたいって言ってたわね(笑)」
サニ:「え、そんなものも見せたいって。危ないじゃないか!」
マカピー:「この周辺には動物園がないじゃないですか。子供たちはじっくり野生動物を見る機会が無いんですよ。そもそも子供たちが興味があるのはスマホ情報でしょう。お孫さんもアジズもいつもスマホをのぞき込んでいるじゃないですか?」
サニ:「そうなんだよ。ボクもそれが心配なんだ」
マカピー:「野生動物を見せるのは科学的学習というよりも、自分の周囲にどんな動物が生きているのか?それは他の国にもいるのか?野生動物は不要な存在なのか?ってなふうに沢山の疑問が出てきたらその答えを探すのにスマホを使って検索するのを教えたらもっともっと有機的な学習になるんだろうと思うんだ」
サニ:「ふーん、学習ねえ・・・」
そんな話を朝食の頃にしていたのに、もう午後には肝心のキチキチがいないなんて寂しいなあ!
キチキチはサニさんの畑の中を必死になって逃げている最中かしら?
車に轢かれたりしないで、誰かに見つけられて海外に売られたりせずに長く生き延びて欲しいなあ。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ジュンパ・ラギ(また会おうね!)