やっぱり前夜もこうなった! マカピーの日々 #1199
マカピーです。
そんな気がしたんです(笑)
明日のレストラン開店を控えて、今朝も二人目のコック候補も現れずじまいでした!
マカピー:「で、アディどうすんの?」
アディ:「ドク(ハナさんは医者なのでみんなそう呼びます)がお昼、私が午後のコック」
ハナ:「(笑)コックが見つかるまでしばらくは、この体制ね」
で、二人は淡々と事を進め、近くの町へ行き明日以降のための魚野菜肉を購入したのです。
なんだか、「行き当たりバッタリ」な感じがするのはどうしてでしょう。もう少し事前の準備が出来そうだと思うのですけど。
Adik Kitchenはダタラン(広場・プラザの意味)の一角にあるのですが、食堂の広場みたいなところなので周囲をフェンスで囲ってあり2か所の出入り繰りがあります。
ところが、その一つの扉が長らく錆びついて動かなかったのです。
そこで改修工事のスタッフにお願いして直すことにしました。
可動部分が土に埋まっていたので調べてみると、鉄の重いと扉が乗っているローラーが失われていました。
そのおかげで、みんなの嫌いな犬が自由に出入りできる環境となっていたのです。ヤレヤレ。
皆の広場だから、マカピーが町まで行ってローラーを買って大工さんたちに付け直してもらいました。
重い扉を運び出し、グラインダーで古いローラーを切り落とし、電気溶接で新しいローラーを付け直したのです。
それで、扉を閉じておくと次々に入ってくる人は扉を何気なく開けるのですが、もちろんマカピーのところが修理した何て思わないのでした。
それは良いのですが、開けて出入りするとそのまま放っておく人ばかりなのです。
もう一方の入口の扉は小さく軽いので閉じるのにこちらは大きいからか閉めないのです。
ありゃま、みなさんはネコかなにかですか?
自分で開けたら閉めましょうよ!犬が入ってきたらいやでしょう?
実際にマカピーは8頭ほど追い出して、扉を閉めるのですが次の人が開けっぱなしなのでした!
扉に注意書きでもしないと分からないのかなあ!
ハナさんたちは料理の準備として、買ってきたトウガラシの柄を取ったり、ニンニクをフードプロセッサーで刻んだり、冷凍肉を細かく切り分けたりしていました。
それにしても、明日からレストランで働く人が来ません!
打ち合わせもあるっていうけど大丈夫かい?
マカピーは夕方になり誰も片付けようとしないので、自分で溶接機器などを一輪車で倉庫に運び込んだ際に、昨日途中になっていたビーチコーニングで貝殻のレイアウトを続けることにしました。
もう少しで終わるところで、大工の一人リンがマカピーを呼びに来ました。
リン:「ドクが呼んでるよ!」
マカピー:「なんで?」
リン:「レストランで働く人が来たからって」
おお、やっと来たのか!
リンの後を店に戻ると、女性が数人います。
マカピー:「このうちの誰が働くの?」
ハナ:「飲み物係と食器洗いの二人で他は付き添い。じゃあ飲み物係に注文して、彼女の腕前を見るから」
マカピー:「うーん、ボクはじゃあTeh Tarik Pin(アイス・ミルクティー)」
アディ:「あ、茶やコーヒーを淹れるネルドリップを買い忘れているわ。ちょっと待ってて」
おい、まだ買ってなかったの?
ようやく買ってきたネルドリップをもって厨房に入った飲み物係の若い女性は、ハナさんから砂糖、ティー、コーヒーといった容器のありかを教わり、コンデンスミルクを開けるのでした。
ちょっと待った!
マカピーは思わず叫んでしましました。
それは彼女はミルク缶を開けるのに新品のキッチンナイフを突き立てたのです。
マカピーは同じような事をハナさんがしたので「これでナイフの先が曲がっていた理由が良く分かった。ダメだよナイフは缶切りじゃあないんだから」と伝えると「どうして、ダメなの?」と逆に聞かれたのでした。
皆さん厨房で入手できるもので、何でも使っちゃうんですよ。
だからフォークの先がグニャっとなっているのなんてざらなんですよ。
ハナさんに限らず、これは普通の光景なんですね。ヤレヤレ。
声を上げたマカピーを無視して彼女は作業を続けます。だって缶切りはここに無いのですから目をつぶるしかないんです。
ホームステイ先では、マカピーがダイソーで買ってきた缶切りを使ってもらったのですが、なんとハナさんはテコを使う「缶切り」が使えないので幾度も教えて練習したくらいです。
ハナ:「ナイフの方が楽でいいわ」
マカピー:「ダメ。ナイフの刃がこぼれる。いい加減に使い方を覚えてよ」
声を上げたマカピーの隣では、ハナさんがその意味が分かったらしく「(笑)マカピー、『缶きり』をここに持ってこようか?」とニヤリとしたので「ここは僕らの店でもあるけどアディが決める事だから、もういいよ」
一応飲み物係の腕はよく合格で明日から来てもらう事になりました。
それにしても、全然準備作業が進みません。
仕方なく村人リーダーのロビン夫妻にも来てもらい、魚の切り身や冷凍ニワトリのぶつ切りをしてもらいました。
ロビンには牛の骨付き肉は断骨刀というか中国包丁で切ってもらったのですが、ロビンも音を上げて「もっとしっかりしたまな板が欲しいな」と言い残して帰ってしまったので、マカピーが引き継ぐことになりました。
確かにエプロンをして中国包丁を振ると、肉が飛び散り自分のエプロンがみるみる血が滴るようになったのでした。
しかも気が抜けない力仕事をしながら「ありゃりゃ、とうとうマカピーも厨房に立つことになっちゃった!」と一人苦笑いしてしまいました。
その後、更に二人が「ここで働けないか?」と尋ねてきたりして、夜も電気をつけていると目立つのが分かりました。
でもまだ、明日からのメニューも決まってないんですけど!
ハナさんたちは本当はスープストックを作る予定でしたが、疲れたので他のお店から夕食を取り寄せて帰宅したのは夜の9時半でした。
明日も朝から開店前の掃除と仕込み作業が待っています。
あれ、アディに作業を引き継いだら、我々は表に立たないことにしたんじゃなかったっけ?
だってコックがいなかったりと、イレギュラーが連発しています。
マカピーでした。
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