どうせオマケの人生! マカピーの日々 #1366
マカピーです。
オジサンたちは明日の早朝便で帰国します。
マカピーはオジサンたちのマレーシア旅行にお付き合いさせていただきいろいろ学ぶところがありました。
三人とも年金受給年齢になっても少しはかつて働いていた関連会社などで不定期に働きながらも「お小遣い稼ぎ」をしてみんなで集まって飲み会をしたり、こうした海外旅行をするのを楽しみとしています。
その中心的人物がキミさんで他の二人は「キミさんがそう言うんだったら」と海外旅行にくっ付いてくる様子でした。
そのキミさんは「ボクはマカピーさんと会ったザンビア行きの仕事が最初の海外行きだったんです」と言ってました。
それまで、キミさんの会社は戦前に海外事業部門があったそうですが戦後はずっと国内事業のみだったのだそうです。
それがたまたま「海外の国際協力事業を手伝ってくれ」と頼まれ、某国立研究所の先生から「キミさん、ワシと一緒に行けば良いんだから」と半ば強引に海外旅行さえした事が無かったキミさんが海外に行くことになったんだそうです。
キミ:「当時、会社を説得するのが大変だったなあ。だって誰も海外で仕事をしたことない会社だったから皆から『何でお前が行くねん?』って言われ説明に苦労したもん」
キミ:「え、お手当? 実は国際協力の単価って全然良くないんですよ。国内出張費の半分くらいかなあ。会社にとってはメリットはなかったんですよ」
キミ:「でもザンビアの事業に関わっていたら、じゃあこっちの国、あっちの国っていろいろ引きまわされるようになって。そのうち会社も海外の事はキミに任せておけっていう話になったんです」
マカピー:「でもキミさんの部下のホソちゃんも来てくれましたよね」
キミ:「そうそう、彼はあの後メキシコの関連会社の事業に長年関わるようになったんです。それでまた会社の方からキミ以外にも何で中堅社員を海外に出さねばならんのだって問題になって、ボクは海外活動のメリットをあれこれ説明することになったんです」
マカピー:「じゃあ、キミさんは会社の中のパイオニアなんですね?」
キミ:「(笑)早い話が異端児だったんで、そのうちどこに出かけてもだんだん驚かれなくなったんです」
マカピー:「でも、趣味の鉄道の『ノリテツ』も昨年完結したそうでおめでとうございます」
キミ:「(笑)ありがとう。あの会社を退職したんで一気に日本各地の未乗車鉄道を回る旅に出て『完走』で来たんです」
マカピー:「それに会社時代の最後に、博士号も取られていますよね」
キミ:「当時、大学の恩師が健在で『まさかのボクの60歳過ぎてからの挑戦』に喜んでもらえました」
キミ:「不思議なんだけど、何するにもこんなお金がかかるけどどうかなって尋ねると、ボクの奥さんが『ええやん、元気なうちにやったら!』って応援してくれたんです。まあそれだけこれまで働いていたんだからってね」
マカピー:「そこんところ、マカピーは勝手にやっちゃったからなあ・・・」
キミ:「まあ、いろいろなケースがあると思う(笑)。それでもどれが正解って分からないしね」
キミ:「ボクたちの年齢って、生物的には子供たちも独立したら終わりなんですよ」
マカピー:「確かに現在と以前の60歳のイメージが違いますよね。本人がその年齢に達しても『あれ、まだ先があるじゃん!』って再就職を考えるようになってるもの」
キミ:「そうなんだけど、今の状況って『おまけの人生』だと思うんですよ」
マカピー:「おまけですか?」
キミ:「そう。いつ死ぬか分からんのはいつの時代も当たり前やけどボクらは幸運なことにここまで生きて来れて子供たちも巣立ってお役御免になってもいい年齢になったんです」
キミ:「それを、まだあれもしたいこれもしたいって若い頃と同じような感覚で動き回っても仕方ないです」
マカピー:「そういわれるとマカピーがこっちで仕事を始めたのって変ですかね?」
キミ:「いや、マカピーはヒョイッとはじめたんだからスゴイ(笑)。多くの人はそこまで行動しないからね」
マカピー:「そうかなあ(笑)」
こんな感じで、マカピーが車を運転しながらでも皆さんとお話していると人生経験が豊富なので話題が尽きませんでした。
この旅行に際して、マカピーが4人でメッセンジャーのグループチャットを始めたのですが、キミさん以外は初めての挑戦でそれも新鮮だったのかもしれません。
わざわざ飛行機に乗って現場を見に来てくれたので「なんでこんなところで日本人が?」って理解していただけたようです。
メッセンジャーに「もうすぐ帰ります!帰国したらまた御徒町で飲みましょう!」とコメントがありました。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。いろいろな人生が交差しますね。