ファラの涙 マカピーの日々 #1298
マカピーです。
ノロンとファラが去りました。
一昨日仕事に戻って来なかった二人の女性が辞めハマナスレストラン2号店は男ばかりになりました。
あ、まだハナさんがいた!(笑)
さっそくハナさんは店の前に飲み物と接客係の応募を張り出しました。
一昨日の出来事の顛末は以下のようでした。
接客係ノロンの実家がヘアサロンだったので、ファラがそこで髪の染めやトリートメントをやってみたら恐ろしく時間がかかってしまったというのです。
それにしても、レストランの鍵を持ったまま帰ってこないファラの行動には問題がありました。
気まずい一夜が明けて、二人とは朝にハナさんと面接しました。
ノロンは去ると聞いていたので、日割り支払いをして部屋から荷物を持って降りながら泣いていました。
後で分かったのですが、最大の実は彼女の辞めた理由は母親が自分のヘアサロンの手伝いをさせるためでした。
そしてノロンは家に戻りたくなかったのでした。
たまたまファラの髪の件でそれが決定的になっただけでした。
ハナさんはノロンに対して、あなたは頭が良く一度言われた事は直ぐにできる能力があり、わたし達も、長く一緒に働けると期待していたので辞める事になり残念です。
あなただったらどこでも働けるでしょう。またどこかで会いましょう。元気でね。
ファラは本来の怠惰な面が出ていた事も気になっていたので、ハナさんとその対策を考えていたんです。
ところがファラも家族の問題を抱えていて、父親からちょうど帰るように言われていたのでした。
翌日にはマカピー達も、1号店側に戻る予定だったので、一緒に行く提案をしたのですが、すでに近くの叔父が午後に迎えに来る手はずになっているというのでした。
ところがファラは家には帰りたくないと言うのです。
ファラは離婚して子供を連れて家に戻ったのですが、狭い家には妹家族も暮らしていていました。
まだコタキナバルの学校に寄宿する弟もいるので、ファラの母親が学校に通う生徒相手の駄菓子作りをして稼いでいるので、ファラは家事一般を手伝っていたのでした。
警官の父親の給与ではとても間に合わないのでした。
最近フィリピン人である母親が里帰りしたので、家事の負担が増えた妹と父親からファラに直ぐに戻って来るように言われていたのでした。
マカピーはファラのマネジメント能力には疑問がありましたが、仕事以外では問題ありませんでした。
ハナさんもいくら教えても覚えの悪いファラとの仕事では限界を感じていたので、二人がそれなりの理由で辞めてゆくのを引き止めませんでした。
ファラの父親も迎えに来た叔父も警官なです。
彼女は子供の頃から父親が手をあげる環境で育って来たというのです。
だから、これからのことが心配だったとハナさんが教えてくれました。
マカピーには目を腫らして泣くのを堪えているファラが連行されて行くように見えました。
実は事件のあった一昨日に一人の若者が来たんです。
リドワンはシェフでマカピーがバンコクに行っている間にハナさんがインタビューした人でした。
以前の仕事が終わったので来たというのです。
しかももう住む場所も無いと云うので、二階に泊まらせ、その晩から働いてもらいました。
何とそのリドワン厨房仲間と仲良く仕事を始めたのも束の間、田舎の母親の病気が悪化したので家族から戻るように連絡があったというのでした。
とりあえず10日間は働く事になりました。
皿洗い、片付けと3人のシェフが厨房で接客、飲み物係なしってバランス悪くない?
今日も飲み物係候補が面接に来たのですが採用決定は持ち越しとなり、マカピーもハナさんも終日従業員として働きました。
長く働くって、本当に難しいことなんですね!
マカピーでした。
最後までお読み頂きありがとうございます! 一緒に働けるって奇跡の様な気がしてきました。