米農家が米を買って食べる マカピーの日々 ♯1592
マカピーです。
ハリー叔父宅に2ヶ月間暮らしています。
ハリー叔父は米農家と言うより水田を所有していて小作人に管理させその収穫からの収益の歩合を収入にしているとの事でした。
それで小作人であるフレディ家族用に自宅の隣地を分け家を自作させてハリー叔父の所有する農具等を使い耕作させるのでした。
マカピーが前回ここを訪問した際は乾季が厳しい最中でした。
水源のマガットダムにも水はなく、灌漑用水も干上がっていました。
かつての日本の援助で出来たマガットダムの灌漑網はカガヤン平原での二期作化を常態化して豊かな田園風景を作ったのでした。
街道筋には米貯蔵のサイロを持つ会社が幾つもあり、その幾つかは中国企業である事はその壁にある大きな中国名から分かります。
ハリー叔父は今年の1月にそれまでの生活の不摂生がたたり、3年前にハナさんが忠告した通り脳梗塞を起こし左半身の麻痺と会話能力にも障害が残ったのです。
彼には家族がいませんでした。
7年前、妻と一人息子は北欧の男性のもとに逃げてしまっていたからです。
叔父の実家も裕福であったとハナさんから聞いた事がありましたが、そこを訪ねたいとは言った事がありません。
「金儲けしか興味無い家なのよね」
「ハリー叔父が病に倒れても、彼の兄弟達が訪ねてきたことが無いでしょう。そう言う家族関係だったから妻子がいなくなっちゃうのよね」
妻子がいなくなっても、叔父は毎晩飲み回って浮名をあげていたとも。
身長が180センチ以上あり、かつてはバスケットボールプレーヤーとして人気があったのだそうです。
この地域では二期作を終えて乾季になると水田の裏作してモンゴビーン(緑豆)が作付されるのです。
ハリー叔父は自宅屋根にソーラーパネルを設置してその電力で井戸水を汲み上げるポンプを持っていました。
フレディはそのポンプからの灌漑水を利用してスイカ作りを行なっていました。
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