求めては行けないの? マカピーの日々 #1286
マカピーです。
もとめよ、さらば与えられん て言いますよね。
何とかシェフのオトのつてで人が集まり2号店は休業危機を脱しつつあります。
オト自身もそうですが、その知り合いでもあることから紹介する人もちょっと奇異な感じがする男性ばかりです。
ファラはそれをアブノーマルと言っています。
夜、部屋をノックされたら怖いと云うのでマカピーは彼女の居室ドアにもう一つ鍵を付け足しました。
医師でもあるハナさんは、彼らは普通の男性以上に安全よとファラに言うのですがダメです。
一緒に住む男性達にもこう言います。
いい、一緒に住んでいるのはあなた達の家族なのよ。
困った事があれば相談しなさいね。そうして家族の間での問題を起こさないようにしなさい。
言葉を選んで納得し易いように説得します。
これで十分よ。
皿洗いに応募したアサリは洗車場で働いていた25歳で、椅子にいてインタビューしていても落ち着かないで天井を見ながら会話したりタバコを吸い出す始末。
マカピーとしては直ぐにお引き取りいただくつもりでしたが、ハナさんは採用し更に彼を隣家のヘアサロンで髪をカットしてもらったのでした。
アサリの頭は天然パーマでまるで鳥の巣が載っているようなものでした。
恥ずかしそうにしていましたが、久しぶりにまともな床屋に行ってニヤニヤしています。
アサリも素直な青年なのです。
キビキビ動けなかったり、反応が悪かったり、態度が悪そうに見えたり···そういう事って誰にも程度の差こそあれありますよね。
それをファラは今度の男子達はアブノーマルって幾度も云うのです。
そんな言い方しては駄目だよ。
ハナさんもマカピーも彼らにきちんと教えれば、ちゃんと働くと見ています。
だって、変に小賢しい人たちは勝手に辞めていったじゃあないですか。
この事態に、あなた達が優しすぎるから目をかけてもらっても、ちょっとした事で逃げ出してしまうんだよ!
そう評する人がいました。
そうかも知れません。
だって困っているから手を差しのべただけだったんだけどね。
それよりファラが心配です。
一ヶ月以上一緒に働き始めて、彼女の怠惰な面が表面化してきました。
オーナーであるマカピーやハナさんが店内の掃除や注文取りをしていても、カウンター内から出ません。
私がいる時はあなたは接客しなさいとハナさんに言われてもダメです。
ハナさんもファラが体を動かさずいつの間にかボスになっていることに危機感を持ってます。
マカピーが一週間タイにゆくことになったので、その間にファラの再教育をすると言っています。
それで辞めるようだったらそこまでね。
それをファラに求めるのは無理なのかな?
マカピーでした。
最後までお読み頂き感謝します。人を扱うのは簡単じゃあない!