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『ここに泉あり』って知ってます?マカピーの日々 #1054
マカピーです。
コタキナバルのホテルで幼なじみのシゲちゃんと話した事がしばらく頭に残って気になったのです。
『ここに泉あり』っていうマカピーの郷里の群馬に存在する群馬交響楽団(以下『群響』)の逸話を描いた白黒映画にまつわる事だったのをご存知ですか?
今でも、群響(ぐんきょう)は映画作成当時と変わらず県内各地の小学校へ出かけては移動音楽教室を続けていてるのです。
そうです、マカピー達もその恩恵を受けた児童だったんです。
最近、中学校教諭を退職したシゲちゃんが「今でも群響は移動音楽教室をしてくれているんだよ。すごいと思わないか?1950年代に映画化されたけどオレ達もあれと同じ経験してるのマカピーは覚えてるかい?」と、その事に触れたのでした。
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「もちろん!」マカピーだって当時の事を忘れてないよ。
戦災を免れた古い木造の小学校にあった、その小さな講堂にオーケストラの小編成チームが来てくれた時の事をハッキリ覚えてます!
当時は体育館も無い校舎の裏手にはオンボロの木造講堂があり全校生徒(300人余り)がやっと収容できる規模で、そこで暗幕を引いて映画、劇団や楽団を受け容れていたのでした。
当時は、そんなものだったんです。
低いステージの上で、楽団員がそれぞれの楽器を演奏してどんな音が出るのか丁寧に説明してくれます。
そしてそれらの楽器を使って『ピーターと狼』を演奏してくれました。
その生の演奏は、マカピーにとっては夢のような出来事でした。
だって映画館も本屋もない田舎の村で育ったマカピーたちにはそうした文化的なものに触れる機会がなかったのですから!
マカピー妻にマカピーの子供の頃の話をしましたが、神奈川県の川崎市で育った彼女にとっては演奏会も映画もアイドルを間近に見る機会もあるなど普通の事で、マカピーのそれとはあまりの文化的背景のギャップに目を丸くしていました。
マカピー長男はそんなマカピーをイソップの話をして「おとうさんは田舎のネズミだったんだね」と慰めてくれたことがありました。
現在群馬に限らず地方であっても楽器を習って演奏する児童は珍しくありません。
学外でもバレー教室、スイミングスクール、テニススクール、サッカークラブに行っている児童もいますよね。
それでもマカピーの子供の頃は珠算教室でソロバンを習いながら、3年間隣の前橋市内まで書道教室に毎週通っていた程度です。
どうして、マカピーだけ書道教室に行き、他の二人の兄弟と違ったのはマカピーがかなりの「悪筆」だったので矯正の意味があったようですけど(笑)
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あれから時が流れ、シゲちゃんの長男は『ミュージカル俳優』になり活躍して、その妹も「宝塚」に挑戦した経験のある素晴らしい歌唱力を持っているんです。
群響の移動音楽教室で受けた影響は、そんな形でも影響したってことだってマカピーは感慨深いものをシゲちゃんとの話から感じるのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。音楽って素晴らしい!
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