帰国予定のマノンに忍び寄る危険? マカピーの日々 ♯1507
マカピーです。
一日かけてカリンガに会いに行って戻ってくるとマノンの自転車が厨房にありました。
(サムネ写真はカンボジアのプノンペンの街角の様子です)
「え、どういうこと?」
「店に来たら大雨が来てなかなか止まないから、自転車を置いて帰って行ったんです」
「いつの事?」
「2時間ほど前だから、午後5時ころでした」
「じゃあ、明日マノンは自転車を取りに来るだろうね」
ところが、マノンがやって来たのは翌日の日曜日ではなく月曜日でした。
やって来たマノンはニコニコしていました。
「ご飯は食べる?」
「いや、もう食べて来たよ」
じゃあ、とマカピーは彼の好きなスポーツドリンクを冷蔵庫から取り出してストローを挿して渡しました。
「もしも自転車を雨の中走って帰ったら、2時間かかって家に着く頃は真っ暗になっていたはずだよ」
「沢山の車が走る中とても危ないよね。これからも気を付けてよ」
マノンは8月にフィリピンに帰国する事を決めていました。
何としても無事に故郷の地を踏んで欲しいものです。
「ところで、誕生日パーティーの事なんだけど・・・」
ハナさんがマノンが何を聞きたいのか理解したようで応えました。
「マノン、あなたの誕生日は16日でしょう。マカピーは14日だからマノンもそこに来て一緒にお祝いしようって言う話なのよ」
「ああ、そういう事か! それだったらボクも来れそうだ!」
マノンはニコニコして満足そうでした。
実は前回その事を伝えていたのですが、内容を忘れてしまったようなのです。
そういえばその前には途中の木陰で休んでからハマナスレストランに来て食事をして出ようとしたら「あれ、バッグをどこかに忘れて来たらしい」と言うのでハナさんが休んだ場所へ車で連れて行くと、ラッキーなことに彼のバッグがそのままの形で残っていました。
「マノンもこの7月で80歳。人間だれしもが認知機能が低下してもおかしくない年齢だわね。あまり酷くならないうちにマノンが帰国を決めたのは良い事だわ」
「そうだね。無事に帰ってもらいたいなあ」
マノンの帰国を聞きつけたためか、毒餌を食べさせられて二頭の番犬が殺されまた残りの二頭も具合が悪くなって臥せっているそうです。
「マノン、何か困ったことが発生したらすぐに知らせるんだよ」
「ああ、分かってるよ。ありがとう」
マカピーとハナさんは人家の少ない場所の独居老人を「亡き者」にしてしまう事も可能も考えられますが後2か月間マノンが無事であることを祈るばかりです。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。マノン元気で帰国するんだよ!
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