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何だ坂、こんな坂・・・マカピーの日々#1039
マカピーです。
久々にバイクに乗ってモトクロス感覚を楽しみました。
(以下のロータリーシフトの説明は適切でないと思われますが、あらかじめ御承知願います)
バイクにまたがって砂地で後輪をとられながら「ウントコショ」っと歯を食いしばって運転していたら、突然こどものころの歌を思い出しました。
「何だ坂、こんな坂、土方がつくった坂!」
というおそらく、その昔蒸気機関車が急勾配の軌道を登る際の、苦しそうな様子を表現したのではないでしょうか?
音楽に詳しい『マイトリ』さんだったら、きっとその出展を探してくれるかも?(笑)
だからと言って、今日はマカピーがモトクロッサーで崖を登ったっていう訳ではありません。
ロビンのいる村から二つとなりの村まで行くのに、先日愛車が壊れそうな思いをして遠回りしたのですが、海岸沿いだったら楽だと聞いたのです。
でも、車道がないのでバイクだったら行けるというのです。
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そういえばロビンの家の前をオートバイが行ったり来たりする中にその村からの人も混ざっているのでした。
フーン、彼らは毎日このコースを行っているわけね!
仕事の関係でどうしてもその村の農民の一人に会っておく必要があったので日曜日にもかかわらずトミーとハナさんの4人でバイクで行くことにしていたのです。
ところが近所で1歳児が突然昨夕に亡くなってしまったので、その埋葬でロビンが行けなくなったのでした。
「ほら、マカピーは乗れるだろう?!」とオートバイのキーを渡されました。
それでトミーとロビンの息子の4人で出かける事にしました。
ところが、当然のようにハナさんがボクの後ろに乗ってきたんです。
「もちろん!大丈夫だよ」
でもマカピーは内心、軽い小学3年生ぐらいのロビンの息子を乗せればよかったと思ったのは長らくこの手のバイクにまたがった事が無かったからです。
バイクは110㏄のヤマハのメイト・タイプでギアはロータリー式、つまり左のペダルを前に踏み込みむとニュートラル(エンジンをかけるポジション)から1.2.3.4段アップし、シフトダウンは後ろ側のべダルを踏み込むたびに戻って行くのでした。
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実のところマカピーはこのカブタイプのバイクに慣れていなかったのです。
東京の狛江市に出て来て初めて新聞配達しているときに、先輩たち多くの人はホンダのカブまたはヤマハのメイトを使っていました。
ロータリー式ギアはクラッチレバーが要らないので左足のチェンジと右手のアクセルワークと前ブレーキそして右足で後輪ブレーキを使い分けるのです。
そうすると左手がフリーになるので、片手で前かごまたは後ろの荷台にある新聞をサッと抜き取り膝でパンと折り込み、郵便ポストに投げ込む技術を習得するのでした。
それはまるでダンスを踊っているような安定感がありました。
もちろん相当の訓練が必要ですが、皆さん若かったから路地なども一筆書きで回れるようにコースを決めて無駄のないようにすることで、自転車よりも高速配達が可能でした。
でも新聞配達一年生のマカピー達に渡されたのは配達専門の田宮製実用自転車で、サドル下にはしっかり『朝日新聞』と旭日マークがついていました!
エンジンがないのでこの自転車に新聞を満載すると最初の踏み込みが相当重いのです!
この実用自転車の操縦法もそれなりに技術が必要で必要に駆られて習得するのでした。
マカピーはこの愛車ゴンベイ号を駆って世田谷通りを5㎞程離れた通学にも使っていたんです。
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その後、自動二輪に目覚めたマカピーは教習所に行き中型自動二輪免許を取った後でホンダのXL250Sに乗り、それで飽き足らなくなって限定解除試験を2年ちかくやって大型自動二輪免許を取得するとヤマハのXS650に乗るのでした。
で、結果として乗れるには乗れるのですがロータリ式のバイクにはあまりなじみのないままだったのでハナさんを後ろに乗せて行くのにちょっと不安だったんです。
実際マカピー達が二つ先の村に行くのには難関が待ち構えていました!
橋と砂地です!
3つある橋のうちの一つはコンクリート製で安心して渡れますが、二つは木製でしかも雨が降って滑るのでした!
最初の小さな橋をトミーが簡単に渡っていったので、マカピーも倣ってハナさんを降ろして一人で乗り越えようと思ったのですが前輪が滑って横倒しになりました。
落ちると時々ワニが出るという川の茶色い水面が迫るのでした!
ヤバー!
アドレナリン全開のマカピーは転倒しつつも足で必死に持ちこたえ、橋の中央で何とか態勢を整えるとトミーがやってきて、交代して渡り切りました。
3つ目の長い橋はさらに難易度が上がります。
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太鼓橋のように木製の橋が川をまたいでいるのですが、かなり細い橋げたが何とも心もとないのです。
さすがに初心者には無理なので、まずトミーのバイクが一度わたって、また徒歩で戻ってきてマカピーのバイクも渡してくれました。
マカピー達はバイクを降りて徒歩で渡りながら、板がところどころ抜けている隙間から水面を眺めるのですが、人が歩いているだけでも相当グラグラするのでした。
後で聞いたのですが、この村の住人は女性でもオートバイでこの橋を渡るのは日常茶飯事で滑落したという話は聞かないのでした!
スゴーイ!
それだけでなく、時々ワイルドなコースは海辺近くになり砂地を行くのでした。
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これがまたハンドル操作が難しく、前輪はわだちをうまくフォローできなくて、更に駆動する後輪が空転するというモトクロス場状態で後ろではハナさんが「キャーキャー」言ってるので緊張が増すのでした。
さすがに帰りはコースも分かったし、アクセル操作も円滑になりずっと楽になりましたが。ゾウリ履きの上水たまりのはねでズボンのすそは泥だらけとなってロビンの家まで戻ってきました。
笑い話をしながらマカピー自身結構楽しんだのでした。
これで、マカピーも立派なオラン・カンポン(Orang Kampung 農民)の仲間入りができたかな?
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マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。こちらの人は、きっとバイクでの一本橋渡渉もやれそうです!(笑)
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