不思議な雲と皆既月蝕 マカピーな日々#0930
マカピーです。ボルネオ島北部マレーシア国サバ州にいまーす。
今朝の散歩で見た雲はちょっと変わっていました。
風邪をひいたり下痢をして体調が今一つの時、それから出張中にはあまり歩く事が無かったので、最近の早朝の散歩は快適です!
昨日は総合運動場コース、今日は夜明け前に海岸コースであるリカス湾を楽しみました。
リカス湾のランドマークといえば、市立モスク、そして最高ビルである州議事堂のビルとマカピーが青年海外協力隊で来たころには既にあったサバ基金のビルでしょう。
その二つのビルの背後に面白い形の雲がぽっかりと浮かんでいたんです。
マカピーは約2.5㎞地点で折り返すのですが海岸の波打ち際を歩いて戻ってくるとまだ、その雲があるのでした。
あれ? 気が付いてから30分ほど経つけど、どうして他へ移動しないの?
夕べは雨が降りましたが、今朝は晴れ渡りキナバル山の冠のような威容は健在でした。
そして、市立モスク周辺にたなびく煙なのか雲も風情を感じさせるのでした。
でも、あの雲はなにか怪しい!
家に戻り、このnote原稿を書きながらフッと窓の外の景色を見るとビックリしました。
あの雲がぽっかりとあるんですよ!
「ほら、ボクはここにいるよー!」ってマカピーを呼んでいるようです。
オマエは、お化けか?
なんで、殆ど形を変えずにあの雲はこのあたりに居座っているのでしょうか?
風のない日なのかも知れませんが、海に浮かんだ雲はその形をどんどん変化させているのに、なんかこの雲だけ特別おかしいよなあ。
これから、入道雲(積乱雲)に成長しちゃうのかしら?
観察していたらおもしろいけど、あまり付き合いたくない気持ちも(笑)
ところが、その後外出して昼食をとり空を見上げると、ありゃりゃ本当にあの雲はみごとな雷雲に発達していたんです!
帰宅途中で街に立ち寄ったのですが、どんどんあたりが暗くなり自宅に辿り着き家に入って15分もしないうちにド~ッと土砂降りの雨が始まりました。
ちょうど午後の三時過ぎからの雨で、大概このまま夜通し降り続けるパターンなのです。
ところが2時間ほどで雨が止んで雲が切れて青空がのぞくようになったのです。
皆で食卓を囲んで夕食を食べながらハジさんが言うのでした。
ハジ:「今日は皆既月食(Luna Eclipus)があるんだ」
マカピー:「日本は快晴できれいに見えそうですね」
ハナ:「珍しいのかしら?」
ハジ:「400年に一度くらいしか見られないらしいよ」
マカピー:「ボク、アフリカのザンビアにいた時に観ました。冬季だったので寒かったのを覚えています」
プライ:「え、そんなに長いの?」
ハジ:「開始から終わりまで5時間くらいかかるそうだよ」
マリン:「今日は雨が降って見られないのかしら?」
ハジ:「さっき、戸外へ見に行って来たけど見えなかった」
プライ:「せっかくの機会なのに残念ね」
ハジ:「日本のニュースを見ると各地で月蝕観測が出来て喜んでいるそうだよ。フィリピンのミンダナオでも観測されているってあったよ」
しばらく、話していながら「え、フィリピンで見えるの?じゃあサバもすぐそばだから見られるはずじゃない?」そう不思議に思い、自分で確かめに戸外、更には道路に出て東の空を眺めると・・・
マカピー:「あ、半分欠けている月が見える。おーい、みんな月蝕がみえるよ!」と家の中の皆を呼びだしました。
ハジさんは双眼鏡を持ってきました。
みんな、住宅地の道路に並んで不思議な現象をみました。
大学4年生のマリンは生物学専攻ながら、双眼鏡で見る現象に「ワーッ」と声を上げて驚いていました。
ハナ:「偉大な自然の現象よね」
プライ:「次に私が見るのはいつの事なの?」
ハジ:「おそらく次の400年後だろうから、みんな死んじゃっているね!」
マリン:「ワタシみられてラッキーだわ」
マカピー:「ホントにその通りだね」
そして、更に5人はしばらくそこに佇みながら月の様子を見入っていたのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。やっぱりあの雲の仕業か!?