きらわれないジジイになるために!マカピーの日々#1006
マカピーです。
歳を重ねると「過去の栄光」にすがりつきたくなりますかね?
マカピーは自分より年配の方とお話しする際に「実に面白いなあ」って思う人と「いや、もうその話何度も聞いたからやめてください!」って言いたくなることがあります。
何が言いたいのかというと、いずれは自分も後者の「ワシの若い頃はこうだった!今の若者はだらしない」なんて言う事になるのかなって心配になったのでした?
そんなの、なって見なきゃわからないよ!
そりゃそうだけど、埼玉に暮らしていた頃、近所の義父母のところに訪問すると、大病を経ても積極的に外出したり体を動かす義母には頭が下がります。
しかもマカピー妻があれこれ働きかけるので定期的に通院しながらも台所に立ち洗濯物をして2階に干しに行っています。
マカピー妻:「おかあさん、スマホで家族全員にビデオ通話したりしないで!この時間に地球の裏側にいる孫が驚くよ!何度言ったら分かるの!」など言いながらも、結構余生を施設に入ることなく楽しんでいるようです。
ところが、一緒に暮らす義父ともなると「オレはいい。放っておいてくれ」と義母と一緒にリハビリ運動をするのを勧めても頑として受け付けません。
近所の評判の悪い病院へも通院を続けるのでした。
義父:「あの院長とは昔からツーカーだから通っているんだ。何?今年の春には移転するのか?なんだそりゃあ行くところが無いじゃないか!」
マカピー妻:「だから、お母さんの通院している整形外科に行けばいいじゃない。なんで別々に行くのよ?」
義父:「オレは自分の自転車で行くからいいんだ!」
マカピー妻:「だからお父さんみたいなジジイが狭い道路でフラフラ自転車をこいでるから危なくってしょうがないのよ!」
義父:「オマエはうるさい!オレに指図をするな」
と、いつもの会話が続くのでした。
確かに、後期高齢者になってかなり経つ義父母くらいにになると同級生も友達も少なくなり近所でも孤立しがちです。
さらに、自分の体の自由がきかなくなって、人の話を聞き取りづらくなるとマカピーにも「は?何?オマエは言ってる事が分からん!」
それじゃとばかりマカピーが耳元で分かりやすいように大きな声で言うと「何だって、そんなにでかい声でしゃべるんだオマエは?オレを年寄り扱いするんじゃない。それから勝手にうちの改造をしたり物を買ってくることは一切するな!いいか?オレの家なんだぞ」
義母:「素直じゃないのよね。おとうさん(夫)は本当はかまってほしいんだけどそれを口に出せないのよ。マカピーさんごめんなさいね」
マカピー:「いえ、大丈夫です。いつもの事ですから(笑)」
サバに来てから初めて、スカイプで群馬にいる実母と話をしました。
マカピー:「おかあさん、マカピーだよ。ちょくちょく電話しなくてごめんね」
母:「うん、元気かい?ワタシは大丈夫だよ」
まだ、マカピーの事は分かっているので認知能力はそれほど衰えていないようです。
マカピー:「群馬はズデー寒くなったって聞くけど、どうなん?」
母:「今日は寒さも緩んでいい天気だよ」
マカピー:「こないだは寒くて雪が降ったような事聞いたけどまだ家の周りに雪が残ってたりするん?」
母:「いや、上越国境の方は降っているけどうちのあたりじゃ、雪も降らないねえ」
マカピー:「じゃあ、いつもの冬ってところかい?」
母:「そうだね。明日は近くのデイケア行く日で、木金土とショートステイがあるんだけどあっちはつまんないんだよ。ご飯食べるのも黙ってやらなくちゃいけないしね。そうだ、最近はこんな群馬の施設でも日本人じゃないスタッフが雇われているんだよ」
マカピー:「じゃあ、ご苦労様って声をかけてあげればいいじゃない?」
母:「ああ、そのくらいはするけどね。大ごとだね日本にまで来て、夜勤でも一生懸命仕事をしているよ」
気が付いたのですが、この三人から過去の栄光的な話は聞きません。
3年ほど前に亡くなったマカピー父もそういう事を言わない人でしたね。
大会社にいたことのある義父も、仕事でいかに頑張ったのかというよりは組合活動をしっかりやったというくらいなものです。
気を付ければ、「俺様」発言はしなくて済むかな?
久々に母の声を聴きながら、なんとなく安心したのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。面倒のようでも話をしましょうね
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