食べてもいいの? マカピーの日々 #1341
マカピーです。
向かいのショップは獣医クリニックでした。
朝、向かいのシャッターが開いてそこに毛を刈られたゴールデンリトリバー犬ともう一匹が短いロープに繋がれていました。
二頭ともひどい病気そうではなかったですから、ショートステイ(飼い主の旅行時の一時預かり)だったかもしれません。
実はマカピーもジャーマンシェパードやゴールデン・リトリバーを飼っていた事があるので犬が好きなんです。
でも、マレイシアではムスリムの人と関わっているので犬とは距離を置いているんです。
さらにレストラン事業をやっているのでペットは飼わないことにしていて、先代オーナー時代に住み着いていたネコも母子3匹を遠くに捨ててきたくらいです。
ところが、アジズがハマナスレストラン1号店から持ってきた猫を「ボクのネコ」と飼い始めてしまい、更には1号店閉店でこちらの2号店に持ってきてしまったのでした。
アジズが責任を持つというので2階で「猫砂」やキャットフード、キャットシャンプーなど準備して飼っている分には良かったのです。
ところが、ネコは成長と共に次第に行動範囲が広がり今では階下の店にまで平気で出てくるようになりました。
確かに可愛いのですが、衛生面もあるのでテーブルに乗らないように注意しています。
さらに、このネコ椅子のクロスで爪を研ぐんです!
「こりゃ、爪研いだらダメだろ!」と慌てて駆け寄ると、サッと逃げ回る動作を毎日繰り返しています。
仕方なく、段ボール紙を並べた「爪とぎボード」を自作して猫に爪を研がせようとするのですが、一向に見向きもしない!
ヤレヤレ
まだお客さんから文句が出ていないけど、保健所が来たらどうしよう。弱ったなあ・・・・。
キャッシャーのカウンターの上でまどろんでいる姿など、確かに癒される気はするんですけどね。
こうした自己中的な考えで、基準もへったくれも無くなっちゃうのかなあ。
そこで以前見たBBCで韓国の食用犬飼育ののドキュメンタリー番組を見た時の事を思い出しました。
ズラーッと並んだ犬用のケージにはいろいろな種類、毛色の犬が入っていました。
マカピーは群馬の実家が採卵鶏の養鶏場をやっていたのでその様子そっくりだったのでビックリしたものです。
更にマカピーが驚いたのはレポーターの質問にオーナーが答えた内容でした。
「あなたはペットを飼っていますか?」
「はい、犬を飼っています」
「その犬は食用にしますか?」
「まさか!私のペットですよ。何を言っているんですか、食べるわけないでしょう」
つまり番組としてはペットと食用の犬との違いがなんであるのか?と言うのを見せたかったのかもしれません。
確かにマカピーも含めてですが人間と言うのは勝手な生き物ですよね。
自分の感情でいろいろな決まりを作り、他の人にもそれを強要したりします。
捕鯨問題なども然りですね。
古くは5代将軍綱吉が定めた「生類憐れみの令」なんてのもありました。
以前から悪法って言われていますが、今の世の中ならグリーンピースだけじゃなく、ベジタリアンやビーガンからも支持されるかもしれませんね。
マカピーは学校を卒業して日本で養豚の会社で働いていた事があるんです。
一人で担当する育成豚舎内の掃除をしている時でした。
そこには豚房に20頭ほどの50㎏ほどの若い豚が入っていていました。
糞便は「すのこ」の間から下に落ちる構造になっているので、タカボウキを片手に給餌器の状態や豚の健康状態をチェックしながら次々に豚房を渡り歩いていました。
すると、後ろから「オイ、オイ」って声がするんです。
パートのスギヤマさんが来ているのかと思って、「ハイ!」と振り返ってもそこには誰もいませんでした。
その代わり、隣の豚房から前肢を低い仕切りにかけ身を乗り出している1頭の豚がいて目が合いました。
「オイ・・・」
「え、キミなんか言いたいの?まさか人間の言葉をしゃべるんじゃないよね!」
「オイ・・・」
マカピーは急に怖くなってこの豚舎から逃げ出しました。
「もしも豚がしゃべったら、食べることが出来るだろうか?」って思いながら。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。食べる対象になる動物の判断はいかに?