洗濯機って楽しいわ マカピーの日々 #1302
マカピーです。
久しぶりに洗濯機を回しながら思い出しました。
それはマカピーがマレイシアに戻るきっかけとなったそもそもの青年海外協力隊の派遣前訓練での事でした。
マカピー達の3次隊は年末年始を挟んで3ヶ月長野県駒ヶ根市で語学中心の研修をしました。
当時は一年に春、夏、冬の3回約120名が一緒に暮らしたのです。
夏は気持ちの良い高原リゾートの雰囲気もあったのかも知れませんが、3次隊は氷に閉じ込められ初めてチェーンが着装できる自転車を見ました。
殆どの候補生が熱帯地方に近い国に派遣されるのに吹雪の中で朝礼をして何の意味があるのかって思いました。
ところがその後旧東欧諸国や中央アジア中国へも派遣が拡大したので、冬季はマイナス20℃にもなる国の状況を事前に体験するのは良かったのでしょう!
実は語学研修の関係から派遣国によって東京又は駒ヶ根の2つの研修施設があったので、同期の隊次のはずが実は半分しか仲間を知らないのでした。
その後東京の研修センターは福島県の二本松市に移転しました。
さほど大きな施設ではないのですが地方都市への経済効果があると言う事で、誘致合戦もあったかと聞きます。
マカピーは現在の研修形態がどうなっているのか詳しく知りません。
それでもマカピー達が滞在した4人部屋はプライベートが確保されるべきと、個人部屋になったと聞いて時代が違うと思ったのでした。
もっとも同じ部屋に4人いても、消灯時間まで懸命に語学の復習に余念がなかったので、語学研修のない日曜日以外は居室でだべっていることは少なかったです。
その速成コースですが、こうして現在でもマレイシアで過ごすことが出来たわけですから、かなり効果的だったと今でも感謝しています。
さて、大浴場や食事係の事などエピソードはありますがそれはまたの機会に披露できればと思います。
さてやっと本題に入ります。
センターでは研修生は自分たちの衣類を洗濯機で洗います。
通常は朝礼の後の3キロ程のランニングがあるのでジャージ姿、語学研修や講話受講時にはワイシャツにお仕着せのブレザー姿ですから、老けた高校生みたいだったと思います。
その衣類を洗濯機で洗った後でワイシャツにアイロンをかけるのです。
マカピーはシワなしシャツを持っておらず、このアイロンがけが面倒でした。
ところが、マカピーの苦戦を尻目に当時売れていたツイストの世良公則似のイマモトさんは実にきれいにアイロン掛けをしてました。
聞けば彼は、大型バイクが趣味で研修に来る前は、いつも革ジャン姿だというのです。
そのシブいイマモトさんは、ビシッとアイロンがけが出来た時の爽快感がたまらないというので意外な気がしました。
もちろん研修には女性も5分の2程いました。
今では女性の参加者の方多いと聞きます。
語学研修の合間に各種のプログラムがあり、その中で各研修生が壇上で自分の志望動機やその他を発表する機会がありました。
その中でタヤマさんの話しが今でも忘れられません。
彼女の派遣国や業種を忘れましたが、これまで多国籍企業の秘書をしてきたとかで、小柄ながら理知的な30歳前半の方でした。
彼女の動機も忘れましたが、彼女は此の研修で初めて洗濯機を使ったと言うのです。
まさか、と会場がどよめきました。
相当なお嬢様学校を卒業されたとかで、言葉使いもとても丁寧、品の良さが漂うタヤマさんでも、いくら何でも洗濯機と無縁な生活ってあり得るのでしょうか?
もしや住み込みのお手伝いさんが家事全てをやっている家庭に育ったのかしら。
わたしここに来て初めて洗濯機をどうやって使うのか教えて頂いたのです。
洗濯機が回っているのを見ていると飽きませんね。
わたし、それを見ているのが好きになって自分の洗濯機が欲しくなりました。
洗濯機での作業を楽しい発見のように語る女性を見ながら、つくづく世の中広いもんだと思ったマカピーでした。
最後までお読み頂き感謝します。ハマナス2号店には日本では姿を消した二槽式洗濯機があります
もしもサポートいただければとても嬉しいです。そのサポートは感謝のバトンタッチとして使わせていただきます!