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日本の棚田を思い出す  マカピーの日々 ♯1593

マカピーです。
アギナルドと言う土地名はフィリピン各地にあるありふれた名前の一つです。

マカピーが毎日のようにハナさんの臨時クリニックに通うのは、ルソン島北部のイフガオ州にあるアギナルドでかなりの山地まで含まれ人口は二万二千人だそうです。

その数字を聞いたのはそこの市長からで、臨時クリニックを自分のガソリンスタンドで開いてくれるフローレンスのお兄さんでした。

今日はハリー叔父宅での午前中のクリニックを終え遅い食事を取って出かけました。

まずは車購入時に現金が足らず、その残りの更に半分ほどを支払いに行きました。

「残りは2週間後ね」

マユヤオの市場で見かけたタバコ葉

次にフローレンスのところへ行きましたが、臨時クリニックはやりません。

フローレンスの案内でイフガオのあちこちを訪ねて、今晩は彼女兄宅に泊まることに昨晩決めたのはハナさんが疲労気味で気分転換しようか? との考えからでした。

完全に休養とはならず、今朝だってハナさんは10人以上の患者を診ています。

ことによると、明日の朝にハリー叔父宅に来る患者がいないとも限りませんが仕方ありません。

同居しているタックスに「ドクトーラは不在です」って伝えて貰う事になります。

その代わりイフガオでの診療はやるつもりで、車にはクスリを補給し乗せてあります。

フローレンスのガソリンスタンドの位置は小学校の並びの集落にあるのですが、そこを過ぎるとかなり高低差の激しい急カーブが連続する「山道」変わるのでした。


このボトルはドブロクの様な米のお酒トパイ。マレイシアでは同じものをタパイと言います

ブラインドコーナーが連続するので時速40キロ程度でしか走れません。

次第に景色が変わり、大きな木の生えていないハゲ山の様な稜線が見えてきます。

聞けばヤギの「過放牧」の成れの果てだそうです。

しかもかなりの急傾斜地でも人力でトウモロコシの種まきから収穫までやっているのです。

高度が増すと森林地帯が現れて来ます。

その下までトウモロコシ畑があるのですが、マユヤオに行くと棚田が現れます。

石垣が組んでありその上の地形に合わせて出来た様々な形の水田を見てマカピーは日本の棚田風景を思い出しました。

すごーく懐かしいなあ。


マユヤオの市街地

マカピーは群馬県の中央部の出身で榛名山麓です。

山間部ではありませんでしたが、子供の頃は緩傾斜地に養蚕を支えた桑畑と水田が入り混じるものでした。

ところが全国で展開された農地構造改善事業で農地が方形になり農道も直線となり農機具が大型化、効率化し、灌漑水もバルブを開ければ良くなったのです。

マユヤオの棚田は世界遺産?のバナウエのものより小さいとの事ですが、かつて各地にあった日本の農村原風景に出会えた様な気持ちになりました。

山間部であっても二期作地帯ですから、今は二作目の田植えをしたばかりの田んぼを見ることが出来ました。

途中で村の小さな精米所に立ち寄って地元米を求めたのですが売るほどの余剰が無いので買える場所を聞いてもらいました。

村の精米所

その際にそこで働いている人が手のひらに赤米と白米を見せてくれました。

白米は驚いた事に日本米と同じ短粒のジャポニカ種でした。

どっちも10キロ欲しい!

明朝に手に入るかなあ? (笑)

フローレンス兄宅からでした。

出来れば続編を明日お届けしますね!

マカピーでした。
最後までお読み頂きありがとうございます✨ 棚田ってマカピーの原風景なのかも!?


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マカピー
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