ガソリン飲みます? マカピーの日々 #1233
マカピーです。
マカピーはガソリンを口にした事があるんです!
アディキッチンのテーブルをファッショナブルにするために二人用の小さな可愛いテーブルを作る事にしたのはハナさんのアイデアでした。
それに応えるランさんもスゴイ!
ハナ:「ねえ、ランさんこんなの出来る?」
ラン:「もちろん!」
ハナ:「でも、買ってきた材料が底をついちゃったわね!」
ラン:「鉄材を使えば大丈夫!」
ハナ:「じゃあお願いね。高さは今までのよりちょっと低め。脚は一本」
ラン:「了解!」
という事で、二人のアイデアが具体的になって行くのでした。
プロトタイプの様子を見て、ハナさんのOKが出たので全部で6つ作る事になりました。
鉄材の脚は黒ですから、合板のテーブル・トップは赤にしたいというのがハンさんの希望。
で、塗ってみると、確かにいいですね!
ところで、タンさんが赤い木材用のペイントを買ってきたのですがこちらの人って「早く乾燥させる」目的でペイントにガソリンを入れるんです。
それを二度塗りするのですが、ランさんはガソリンのにおいがプンプンするペンキ塗りたてのテーブルの脇でタバコを吸ってます(笑)
みなさん、ガソリンがそれほど簡単に引火しない事を知っているんですよね。
それにボートのエンジンに給油したり、子供のころから給油コンテナからホースでエンジンのタンクに移し替える作業も慣れたものです。
ホースの先をくわえて吸い込んで、サイフォンの原理で給油するんです。
もちろん、失敗するとゲホゲホする事になりますが(笑)
それで思い出したのですが、マカピーもガソリンを給油するので口に入れたことがありました。
それは学生の頃、日曜の夜に友達のタカさんとマカピーのオートバイで東京は下高井戸に遊びに行ったんです。
その帰りに環七を走っていていると、愛車ホンダXL250Sのエンジンがプスプスといって止まってしまったのです。
あれ、ガス欠?
じゃあ、リザーブに切り替えようコックを開けようとすると既にリザーブだったのです。
やばー!マカピーはタンクのリザーブを使い切ってしまったのです!
完全ガス欠です。
当時はガソリンスタンドの給油規制があり、しかも夜ではどのガソリンスタンドも閉じていました。
タカさんと二人でバイクを押しながら、どこかにガソリンが無いか探すのでした。
クルマを止めて「ガソリンを分けてください」という要求に応じられるかというと普通は無理ですよね。
だって、ガソリンを常にジェリカンにいれて持ち運んでいる人って4輪駆動愛好者くらいのものでしょうからね。
でも、バイクを押して狛江の下宿に帰ると夜が明けそうな気配でした。
さて、どうしたものか?
バイクに詳しいタカさん(彼のバイクはホンダCB550 Four)はバイク中古店を探すことにしました。
タカ:「中古バイクのタンク内に燃料が残っているのがあるはず!」
目当ての中古店が見つかったので、街道に人気が無いのを確認して、フェンスを乗り越え中に入って幾台かのバイクをゆすってみると、チャプチャプタンク内に燃料があるのが分かりました。
今のバイクはタンクにもカギがかかってますが、以前は無かったんです!
よーし、タンクの下のフューエルコックを開けて、、、と思ったのですが容器がありません。
マカピー:「タカさん、どうやって燃料をXLに入れるの?」
タカ:「しょうがない。最後の手段だ!」
マカピー:「いきなり最終手段なの?」
タカ:「やかましい!マカピーのバイクのタンクからホースが出てるだろう。あれを使おう」
タカさんの考えはこうでした。
マカピーのXL250Sをフェンスに持たれかける程近づけ、タンクキャップを開けておく。
30センチほどあるタンクホースをくわえて中古バイクのタンクの燃料を吸い取って、急いでマカピーのバイクに入れて戻ってくる。
マカピー:「ガソリンを口に入れて運ぶの?」
タカ:「他に方法があるかい?」
マカピー:「思いつかない・・・」
タカ:「夜が明けちまうから、さっさとやろうぜ。最初はオレがやるから見ておけよ!」
ガソリンを口に入れると、ブハーッと刺激が口腔内の粘膜を刺激して吐き気がします!
1グエーッ、頭がクラクラする。
二人は夜陰に紛れて交代しながら幾度か往復して何とか下宿に帰る量を確保したのでした。
タカ:「オレ、向こうに行って吐いてくる!」
マカピーも大道芸人の「火炎男」には絶対になるまいと思いながらもなんとか吐かずに済みました。
若い頃っていろいろな事をするもんですね(笑)
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。さっきテーブルに触ったら手にペイントが付いたよ!乾いてないじゃん!