政治力のない技術 マカピーの日々 #1391
マカピーです。
一時盛んに電気自動車(EV)一色だった話題にハイブリッド車の話が戻って来ました。
既に多くの方解説されているのでのマカピーからの背景説明は少しだけにします。
要点は欧米で十年後とかからハイブリッドを含む新車の内燃機関車が売れないという「決めごと」があった訳です
しかしその決定とはどうやらハイブリッド車で技術的にリードした「トヨタつぶし」に他ならず、各国政府もEV車購入に助成金を付けてそれを促進したのですね。
トヨタのお膝元の日本政府だって中国製BYD車他にも助成金が出ているくらいですから、世をあげてEV化を進めてたんです(笑)
たしかに将来的にはEV車に移行してゆくものと思われ、マカピーもその流れは変わらないと思います。
ただし昨今の様なインフラ(充電施設)施設が整備されていない状況の中でどっとシフトさせるやり方って無理があったんでしょうね。
電気自動車への過渡期をハイブリッドやプラグイン車で繋いで行く流れで十分だったはずが、EVシフトが急激に進んだのは、各国政府がある意思決定によって方向転換を強いたからでしょう。
ひろゆきさんも語っていますが、実はこうした例はハイブリッド車だけじゃないんです。
マカピーはある研究プロジェクトに関わった事がありました。
そこでは日本の会社の持つパテント技術を発展させた特殊な技術を開発しある病気の早期発見するものでした。
それが四年のプロジェクト期限ギリギリで試薬が開発され、安価で確実な技術として当該国のみならず周辺国の福音になるものと期待されました。
ところが、この技術開発を尻目に米国はビル・ゲイツ財団等の潤沢な資金と政治力で高価な試薬キットとハードウエアのセットをWHO(世界保健機構)に承認させ援助の名のもとに売りまくったのでした。
そちらのセットが高価であると分かっていても、最初は開発途上国プライスで導入できるとあっては選択の余地無く採用したのでした。
ただこの援助での特別価格期間が切れると、途上国政府は試薬を正規価格で買い取らねねばならず国の医療費負担が増加するのでした。
それって早い話が形を変えた「アヘン戦争」のように感じたのはマカピーだけでしょうか。
更にプロジェクトの成果を知って、WHOで働く知人が「もっと早く教えてくれたら、承認手続き準備の手伝いも出来たのに」と残念がってました。
ロビー活動もそうですが、政策決定にも政治力を上手に使って商売する人や組織が巨利を得る構造があるんですね!
欧米の機関は自分達で国際的なルールを作って更には「トモダチ」がそれを利用し易いようにしている様に感じるのは後発になる者のひがみとばかりは言えないと言えません。
何が言いたいのかと申し上げると、「正しい技術が常に歓迎されるとは限らない」って事です。
おそらく日本国内でも同様の事が、日常茶飯事で発生していると思います。
本当はそのエポックメイキングがあっても、既得権益などが導入を拒む事もあります。
正義がまかり通らない社会はどこにでもあるって事ですよね。
そんな事は「常識」と承知している方も多いかも知れませんね。
じゃあ、マカピーはどうするか?
長いものには巻かれろ
と摩擦を排除して波風を立てずに既存勢力の意向に従うのか。
それとも嫌われても構わないから正しい事は正しいと主張するのかって事ですね。
現在のマレイシアでの仕事関連に関しては以下の通りです。
ズルい回答かも知れませんが、マカピーはおそらくその中庸を行くと思います。
無用の争いは控えます。
ただ自分の損害が膨らみそうな場合は事前に準備して戦うかも知れません。
タイミングが大切でそれを見誤ると巨大な相手なら致命傷を負いかねませんからね。
無理を押して同じ土俵で勝負する事にこだわらなくてもいいのですからね。
マカピーでした。
最後までお読み頂きありがとうございます。まず自分たちの力をつけよう