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呼び水って必要だよね!マカピーの日々#1047

 
マカピーです。
「呼び水」っていろいろな意味で必要ですよね?
 
自分で仕事を始めて思う事があります。
それは、最初の一歩を踏み出した後でもなかなか成果が出ない時期があるって事なんです。
 
特にマカピーの関わる農業生産などでは、農家に仕事開始の資材を渡し、その生産を待って、彼らから生産物を買い取り、買い手に売りつけるわけです。
 
ところが、農業ってその人が一人で作っているわけではありません。
季節的に沢山出回る時期になれば、当然市場価格が落ち込みます。
 
だからこちらが売りたくても、言い値では誰も買ってくれません。
 
売れないのに、その一方で農家には植え続けてもらい、生産物の買取を続けるのですから自己資金が尽きそうになるわけです。

売りたくても売れないから「資金の回転」ができない状況が続いているんです。

幹線道路では拡張工事が進んで周囲の森が伐採されていました


 
で、表題にある「呼び水」なんですが、これってポンプを回す際に、最初はエアーロック?がかかっているので少し水を入れてあげてからスイッチを入れて回転させるとうまく水揚げができるのでした。
 
同じことは手押しポンプでの井戸水汲みなどでも言えます。
つまりそこでも弁がうまく働くためには「呼び水」が必要なんです。
 
もっとも、現代でそうしたポンプを使用する機会がほとんどないですから、ピンとこない人もいるかも知れませんね。
 
それでも、現代においても「呼び水的なアプローチ」が必要な場面は沢山あると思います。
 
例えば、セミナーを開催したとします。
 
会場の雰囲気が「固いまま」であると、セミナー自体が面白くなくなり、参加者も吸収できる情報量に制限がかかってしまう事があります。
 
せっかく講師は毎回同じエネルギーを投下するのに参加者の吸収量が違うって事は効率が悪くなるんですよね。


日本製重機が活躍していますね


 
そこで、慣れた講師などは一番最初に「アイスブレーク」という手法で「呼び水」を使うわけです。
 
講師:「では皆さんに5分間差し上げますので、お隣の方と自己紹介していただきます。後でその方がどんな方なのかこのセミナーに来た目的などを会場の皆さんと共有していただきたいと思います。では始め!」
 
こんな感じですかね。
 
講師は5分の間、質問を受けながら会場を回って様子を伺います。
 
講師:「ハイ5分経ちました。ずいぶん親しくなった組もいらっしゃるようですが続きはセミナーの後で続けていただきましょう(笑)さて私が気になった一組の方に前に出て来てもらい会場の皆さんにお互いを紹介していただきましょう」
 
と、会場でこれぞって狙っていた組に登場してもらいます。


長距離バスはものすごいスピードで駆け抜けてゆきます


 
講師:「みなさん、素晴らしい紹介をしていただいたお二人に拍手をねがいます。どうぞお二人ともお席にお戻りください。さて5分間でその人の半生を知ってしまったなんて言う方もいるかも知れません。一方で私の人生って5分間で語れてしまうものだったと落ち込む必要は全くありませんよ!皆さんの人生は素晴らしい経験の積み重ねであるからです。ではセミナーを開始させていただきます。今日のテーマは○○ですね・・・」
 
この後の講義は参加者の意見が活発なインタラクティブなセミナーとなったのでした。
 
つまり、この講師はこの会場の参加者を「人の話を聞く態度」に変える「呼び水」を与えたわけで、参加者からの事後評価もとても良い事になります。
 
最初に適切な「呼び水」をしてあげると、他の事業においても同じ事が言えるのです。
 
マカピーもハナさんと村に入り、機会があればまだ顔見知りとなっていない村人のところへ行って農作業を手伝ったりしながら話をします。
 
こうして「村人の信用」を得ることが必要で、それは一朝一夕と言う訳に行きません。

ああ、この人たちはいつも村に来ているんだ!って思ってもらうためにも時間を村で過ごすようにしています。
 
こうする事で村人たちから「ああ、彼らはこれまでの生産物を買い取るだけの人(エージェント)と違うんだ」って思ってもらうには時間がかかるのでした。

 

道路状況は常に変化し一瞬目の前が真っ白に!


これまでマカピーが海外で活動して来た仕事のように、クーラーの効いたオフィスで同僚やカウンターパートと会議をしながら、事業を進めるのとは違うアプローチが求められるのでした。
 
つまりは「郷に入っては郷に従え」って事なんですよね。
 
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。マレー語では「ヤギの小屋に入ったらヤギのように啼け!」って言うようですよ!


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