夜中乗るのに朝一? "Red Eye!"
アメリカには "Red Eye" というサービスがある...
西海岸と東海岸では3時間の時差がある。ハワイ、アラスカをいれれば6時間とアメリカの国土は東西にものすごく広い。
アメリカで一番大きな町はニューヨーク、その次はロスアンゼルス。飛行機でも5時間の距離があり、時差も3時間ある。出張となると大変だ。
そんなビジネスマンを助けてくれるのが ”Red Eye” サービス。西海岸から夜中に飛んで東海岸に朝早く到着する便の事なんだ。もちろん東から西に飛ぶ逆パターンもある。
飛行機の中で寝て行くので "Red Eye" 「赤い目」と呼ばれるようになった。
日本人サラリーマンならばニューヨークに朝一で到着、そのままオフィスに直行と思うかもしれない。それは少し間違った理解...
アメリカ人は会社の為に身を削るような事はしない。ワークライフバランスが何よりも大切と言っても過言ではない。アメリカでは家族が「主」で仕事が「副」。
会議中に子供が熱出したら仕事を一時停止して必ず迎えに行く。他の人も温かくそれを後押ししてくれる。サービス残業なんてもっての他。
仕事が終わっているならば態々ホテルに泊まって次の日に帰るような事はしない。移動だけで貴重な休暇、丸一日がつぶれてしまう。そんな時に活躍するのが ”Red Eye" だ。
カルチャーが異なるので不思議に思う人もいるかもしれないが "Red Eye" は家族のもとへ早く帰る最大の手段なのだ。
例えばロスから木曜日の夜(アメリカ人にとって金曜日は休み気分)に出発、週末家族と楽しく過ごして日曜日の夜の便でロスに戻る。しかも "Red Eye" は安い。日中ならば10万近くするチケットが1万円以下になる場合もある。
近々アメリカに行ける日が戻ったら是非 "Red Eye" を活用した大陸横断を試みてほしい。家族と携帯で "I'm coming home!" と話す仕事パパ、ママを数多く見れるぞ。
今日も一日 "Have a Great day!"
レッド・アイ
by マック タナカ