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手を抜いて良いことは無い "Don't cut corners"

忙しい時は誰でも手を抜きたくなるよね...

私も初めて自分の手で障子を張り替えてみた。子供の頃、指で穴をズボッと開けて遊ぶのが楽しかった。まさか何十年も後、同じ穴を自分の手で直すことになるとは思いもしなかった。

先に言っておこう、障子張りがこんなに満足感を味わえるものだとは知らなかった。隣の家の障子もタダで張り替えて上げたいほどの満足感・充実感がある。

でも途中段階は大変だった。古い和紙を剝がしたり、のりを敷いたりと単純作業の連続だ。縦にも横にも格子が何十本もあり、それら一つ一つにのりを均一に塗らなきゃならない。ベタベタするし腰もえらく痛くなる。

では何がそんなに良かったのか...

最後に霧吹きで水を吹くのだがその時和紙がシワシワになってしまう。正直失敗した!と思った。諦めてそのままにした。しばらくして戻ってみると水が乾いて和紙が見事に「ピーン」と張りそれは見事な見栄えになっていた。マラソンランナー有森さんの名言、「自分で自分を褒めてあげたい」という瞬間だった。

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そこで本日の Idiom は "Cut Corners".

直訳は「角を切る」「角を横切る」と言う意味。怠けて近道で横切る、横着してちゃんとやらない事を "You are cutting corners!" と言うんだ。

私が伝えたいのは、”Don't cut corners, you will regret it later!"。「後で後悔するからちゃんとやった方がいい」というメッセージ。

今回の障子張り。腰も痛くなり、単純作業にも飽きて手を抜きたくなった。どうせ分からないからといい加減にのりを塗ってしまうと後で後悔する。相手は自然素材の和紙。薄いと直ぐに乾いてしまい全く付かない。逆にダボダボだと染み込み過ぎて金魚すくいの様にそこから穴が開いて”The End”だ。

案の定、 私も最初の手抜きがたたりやり直す事になった。人間ってすごいなと思う。失敗すると失敗した数だけ何か新しいことを学ぶ...

二回目は手を抜かず一本一本丁寧にのりを塗った。のりが均一になる様、息を整え、腰が痛むのを我慢して腕の平行を保った。遅くもなく、早すぎもなく丁寧に作業した。

そして3枚の障子すべてを二日がかりで終わらせた。

今回の障子張りを通して「近道は無いんだな」と改めて考えさせられた。人に頼んでしまえば楽だったと思うが自分でやってみて多くを学んだ。この note にも何か通ずるものを得た気もする。

読者の皆さんも仕事で機会があればこの言葉 ”Don't cut corners”を使ってみよう。

その時は上から目線にならないように ”Let's" を加えると自分も含む「我々」という言い回しになる。 ”Let's not cut corners” と言えれば完璧だ!


今回も最後まで読んで切れてありがとう。

by マック・タナカ


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