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結婚式で急にしゃべってくれと言われ困った!"I'm going to Wing it!"

誰も教えてくれない便利な英語シリーズ No.2

何の前触れもなく当日になって急に何かしゃべってくれと頼まれることってない?結婚式でのんびり飲み食いしてるのに急にマイクが回ってきた。プレゼンがある日に担当者が風邪で欠席。予期もしない場面でいきなりスポットライトに立たされることが良くある。もちろん何にも用意してないんだからこちらの頭はもう真っ白。

人前で話す機会が多い海外ではよくあること。可哀そうだがそんな不運なシチュエーションでも何とかアドリブで乗り越えなければならない。そんな行為をアメリカではユーモアを交えて”Wing it" と言うんだ。

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もともとは舞台俳優が本番中にセリフをぽっかり忘れてしまった。舞台装置が急に倒れてきて予定の場面ができない。そんな不運なハプニングを涼しげな顔で何もなかった様に乗り越えることを”Wing it”の始まりと聞く。ナイキの広告ならば ”Just Wing it!”と言うのかもしれない。

カリフォルニアに住んでるころまだ幼い子供達を連れてコミュニティープールに遊びに行った。プールサイドでのんびりしていると手を振りながらこちらに近寄ってくる子連れの夫婦がいた。彼らは我々のところに来ると”How are you?”と言いながら大きく親しげにギューとハグをしてくれた。横のプールサイドチェアが空いてたので彼らはそこにタオルを広げた。アメリカ人はよくしゃべる。天気のこと、政治のこと、好きな映画と日が沈むまで続いた。彼らと別れて私は息子に聞いた、「あの人達だれ?」。息子は「知らないよ、パパの友達じゃないの?」。

私は相手が誰だか分からずに4時間も”Wing it”してたのだ。そんな出来事があってからあの家族にまた会うかもしれないと怖くてプールに行けなくなった。知らないことを聞くチャンスを逃すと大変だと改めて思った。皆さんも何時、何処で”Wing it”することになるか分からないので心の準備だけは少しずつしておこう!

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