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新しい思考様式と言語

人間の思考を規定するものとして、次の2つが挙げられる。

価値観(Value)と言葉(概念)だ。

前者は割愛する。
※身体(どんな身体を持っているか)も思考に大きく影響する。
※この背景には、もちろん社会的共同体的レベルでは歴史や文化などもあるが、個人レベルの内的な規定要素として大きいのはこの2つ。

我々の思考様式は、言語によって規定されているので、

日常的に使用している言葉を変えなければ、考え方=思考のスタイルは変わらない。

人生の劇的な変容を経験するには、新しい思考様式を学ぶ必要があるが、

そのためには準備段階として、

まず自分の思考様式を規定する言語(言葉、概念)を変えなければならない。

新しい言葉、用語、キーワード、概念を獲得していくと、

思考様式を旧式のものからアップデートして

新しい考え方を始めることができる。

・・・

といっても、もちろん日本語をやめて英語を話しましょうという話ではない。

そうではなく、例えば、

正常/異常、病気/健康、頭が良い/悪い、高学歴/低学歴、成功者、被害者/加害者、犯罪者、優劣、性格が良い/悪い、社会的強者/弱者etc…

こうした過剰な診断カテゴリーや社会的なサンクションに使われる用語を一度すべて捨てよう、ということだ。

これらはすべて評価尺度が貧困であるために生じている「囚われた言葉」に過ぎず、端的に言って不十分であるか、間違っている。

こうした言葉を使用している限り、思考様式が新しいものに切り替わらないので、

新しい創造的な思考を開始することはできなくなってしまう。

いかにして既に使い物にならない言語を捨て

新しい思考様式によって、

過去の常識、偏見、レッテル、家庭の教え、学校の教育、職場環境、世間の目、SNS、メディアの影響、惰性的な慣習、時代的なパラダイム、宗教的な教義(doctrine)、個別の学問・科学やエビデンスへの盲信etc…

これらを自分の中で破壊することができるかが重要だ。

新しい概念を学んで、新しい思考様式に切り替えよう。

光源としての、無限に多様なパースペクティブからすべての物事を眺めよう。


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