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【概念空間論】考え方まとめnote

こんにちは、馬渕です。

このページでは、【概念空間論】という理論について解説させていただきます。

※この記事は、後半部分を一部、追記中です。ご了承下さい。

この理論は、色々な意味でどんな人にとっても非常に役立つ考え方&ツールとして使用できるものなのですが、全体的にかなり抽象的なものになっています。

そのため、本題に入る前に、

①概念空間論の具体的なイメージを紹介するとともに、この考え方は
②「社会的にどんな意義や価値があるのか、またあなたにとってどんなメリットがあるのか」ということを簡単にアピールさせて下さい。

・・・
まず概念空間は、「概念の集合」という哲学的な集合から構成されます。

※数学をやりたい訳ではないので、厳密な「集合」を考える訳ではありません。

概念空間という言葉から、このようなイメージを思い描いて頂きたいです。

※概念の集合(概念空間)のイメージ

この画像には、多くの立方体が含まれていますが、これらが個々の「概念」を表現しているとお考え下さい。

概念空間論では、このようなイメージで「無限に多様な概念の集合」を想定し、色々なことを考えていきます。

では、概念空間論では何を考えるのか、ということなのですが

一言でいうと、概念空間論は「問題解決のための理論&思考ツール」です。

そして問題解決のために、「極限まで自由な考え方」をすることを目指します。

「無限に多様な概念の集合」を中心コンセプトとして考えることによって、物事について極限まで「自由度の高い考え方」をすることで、あらゆる「問題の解決」に取り組もう!

というのが、概念空間論の基本的な方向性です。では、

なぜ、「問題解決」なのか、
なぜ、「自由度の高い考え方」なのか、ということですが

私たちが生きるこの時代や社会には、様々な「問題」がありますよね。
例えば、

人口問題(少子高齢化)、経済成長の問題、教育の問題、医療問題、いじめの問題、格差と貧困の問題、ジェンダーの問題、政治と民主主義の問題、移民や難民の問題、テクノロジーと倫理の問題、環境問題etc…

これは地球レベルや社会レベルの問題ですが、同様に、私たち個人のレベルで見ても、人生の中で様々な「問題」に直面します。

自分の問題、人生(生き方)の問題、心理的な問題、学習面の問題、身体や健康の問題、仕事やビジネスの問題、人間関係やコミュニケーションの問題、家族関係の問題etc…

何が言いたいのかというと、私たち人間にとって、人生や社会、宇宙は常に膨大な量の「問題」で満ち満ちている、ということです。

これは馬渕の持論なのですが、この宇宙は恐らく、人間にとって解明すべき「問題」として与えられたものだろうと思われます。

そのため、私たちは、毎日のように、個人レベル/集団レベル/社会レベルで、あらゆる「問題」に直面し続けるのです。

そして、私たちが生きることを選択する限り、こうした色々な「問題」に直面することは、絶対に避けることができません。

もしそうであるなら、考えるべきは、

どうすれば、膨大な量の問題を効率的に解決することができるのか?
どうすれば、問題解決の可能性を極限まで引き上げることができるか?

ということになります。

結論から言えば、最も重要なのは、物事について「極限まで自由に思考すること」だと思います。

というのは、もし私たちが、強固な「思考の檻」に囚われ、不自由な考え方しかできないとしたら、どんな問題であれ解決することが難しくなるからです。

裏返せば、

もし私たちが、あらゆる思い込みやバイアスから解き放たれ、常に極限まで自由度の高い考え方を展開でき、無限に多様なアイディアを次々と創造できたとしたら、多くの問題が解決できるでしょう。

もしこの宇宙(人生や社会を含む)がすべて「問題」として現れるなら、「問題解決のための理論&アプローチ(方法論)」がなければ、色々なことが立ちいかなくなってしまうと思います。

そしてそのアプローチ(方法論)では、できる限り自由度の高い考え方を可能にすることが条件になります。

私は、この「自由度の高い考え方&それによる問題解決」というテーマに関心があり、かなりの時間をかけて概念空間論という考え方を設計しました。

この概念空間論の考え方を適切に使用してもらえれば、個人・集団・社会レベルの各水準で「問題解決」の効率性や可能性が大幅に高まることが期待できるのです。

これが、概念空間論が提供できる最大のメリットになります。

ここまでお読み頂きありがとうございます。ここからは、具体的な内容に移りたいと思います。


概念空間論の目的

先ほどはざっくりとした紹介でしたが、ここからはもう少し体系的に説明させて頂きます。

概念空間論は、以下のような幾つかの目的を果たすための考え方です。

1.「概念の集合」という考え方を定式化すること
2.物事を「極限まで自由に思考すること」を可能にすること
3.人間の「問題解決」の能力を極限まで引き上げること
4.諸学問を「メタ的 or 包括的に理解・把握」すること

①概念の集合、②自由度の高い考え方、③問題解決、④物事のメタ的理解。

この4つのキーワードによって、概念空間論の目的を要約することができます。

まとめていうと、

・「概念の集合」という考え方を中心として(キーワード1)、

極限まで自由度の高い考え方をすることによって(キーワード2)、

思い込みや認知バイアスを回避したり、多角的な思考を可能にしたり、
新しい概念やアイディアを連続的に創造したりして、

・問題解決の効率性や可能性を極限まで引き上げたり(キーワード2)、

・あらゆる分野をメタ的・包括的に理解しよう(キーワード4)

これが概念空間論でやりたいことです。

概念空間論の特徴――2つの思考ツール

概念空間論には、大きな特徴があります。

それは問題解決に役立つ幾つかの「思考ツール」を扱えるということです。

概念空間論は、ただ抽象的な考え方をまとめたものというより、「実際に社会の中で使用し役立ててもらうこと」を目標として作られた体系です。

概念空間論は、間違いなく「哲学的」な理論なのですが、極めて強力な問題解決のための「思考ツール」として活用することができます。

私はこれまで十年以上、哲学の研究を続けてきたのですが、その中でずっと感じていたことがあります。

それは、「哲学」という分野が、その意義や価値をあまりに低く見積もられているということです。

私は哲学という分野が好きなので、この状況を少しでも変えていきたいです。

概念空間論という哲学的な考え方では、主に以下の2つの思考ツールを同時に扱うことができます。(サブ的なものを含むと、4つ)

◆概念空間論の中で扱える思考ツール
1.参照平面
2.未概念法

※3.K領域/U領域(割愛) および 4.概念関係式(割愛)

順番に、概要をご紹介します。

1.参照平面

参照平面とは、「無限に多様な概念&パースペクティヴの集合」というコンセプトを核に据えた概念です。

先ほど、概念の集合(概念空間)のイメージをご覧頂きましたが、これはそのまま「参照平面」として解釈することが可能です。

※概念の集合(概念空間)→参照平面のイメージ

参照平面は、あらゆる「対象」や「問題」を、

光源としての、無限に多様な異なる概念や観点(パースペクティヴ)から照射し、眺めることを主眼におく、光をモチーフとした概念です。

かなり抽象的なのですが、この概念は、「光学的なレンズの集合体」をイメージしてもらえると正確です。

光学レンズは、光を屈折させることで対象を照らしたり、事物の像を浮かび上がらせることができますよね。同様に、

参照平面は、「無限に多様な概念&観点の集合」を通じて、考察対象のあらゆる側面を光で照らし、すべての像を浮かび上がらせます。

簡単に言えば、【参照平面】という概念を用いる限り、事物や問題に対して理解・把握・認識できない像や側面は一切存在しなくなるということです。

参照平面を用いると、例えば

・「考え方の集合」を考えることによるメタ的な思考
・「概念・観点の集合」を考えることによる多角的な視点による思考
・「概念・観点の集合」による思い込みや認知バイアスの回避

などが可能です。

参照平面は、特に学校教育や、アカデミックな場、ビジネスシーンなどで使うことができます。

例えば、教育学、精神医学、認知科学など、どんな分野でも活用可能です。

以下は、参考記事になります。

・・・

2.未概念法

未概念法とは、「未概念」という特殊な概念のグループを用いて、新しい概念(群)を大量に創造することによって、

連続的に新しい認識(気付き・学び・発見・洞察など)を獲得するための方法論です。

分かりやすく言うと、

未概念法は、大量のアイディアを連続的に創造できるアプローチで、
どんな人でも、天才的な思考力を発揮することを可能します。

私たちは、例えば、ミステリー小説の犯人を推理したり、幾何学の証明問題を解くときのように、何らかの問題解決に取り組んでいるとき、

「…なるほど」「…分かった!」「…そういうことだったのか!」

このようにある種の驚きや閃きを伴う、認識の変化を体験することがありますが、この未概念法という方法論は、このような認識の変化を、意図的かつ極めて高い確率で連続的に引き起こすためのアプローチです。

未概念法を使うと、日常生活/アカデミックな場面/ビジネスシーンなどにおけるあらゆる問題解決や意思決定のシーンで、

最短で「新しい理論」「思考モデル」「思考の枠組み」を構築し、
問題を解決する可能性を極限まで引き上げることが可能です。

具体的には、例えば

・新しい学問的な理論の構築
・病気や障碍を克服するための理論の構築
・ビジネスの構築や改善のための戦略作り
etc…

このような使い方が可能です。

未概念法の概要は、こちらの記事でご紹介しています。

・・・

ここまでで、概念空間論でできることをある程度お伝えできたので、以下では「概念空間」や「概念の集合」をどう解釈し、どう応用するかをご紹介していきます。

概念空間の定義

概念空間の定義を紹介します。

【概念空間】とは…
無限に多様な「概念の集合」から構成され、
これらの概念同士が相互に関係を結びつつ浮遊する理念的な空間のこと。

概念空間は、「無限に多様な、概念の集合」から構成されます。

基本的には「無限に多様な概念の集合」を想定しますが、「有限の概念の集合」を考えることもできます。

例えば、これは私たちが持つ概念空間の一例です。

「人間」「動物」「神」「三角形」「数」「善悪」「机」「鉛筆」etc…

私たち人間は、生まれてから大人になるまでの過程で、様々な概念を獲得・形成・蓄積していきます。

こうした人間が保持・保有する概念の集まりによって満たされた空間として、概念空間を考えることができます。

概念空間内では、このように諸々の概念が、相互に関係性を結びつつ浮遊し、また生成・消滅を繰り返しているものと考えます。

再掲になりますが、こんなイメージです。

※概念の集合(概念空間)のイメージ

しっかりとした手順を踏む場合、このようにイメージします。

■0.空虚な空間
まず、無限に広がりを持つが何もない空虚な空間があると想定します。

■1.概念の浮遊
次に、この空間に一つの概念が現れ、浮遊しているところを考えます。

■2.他なる概念
さらに、この概念と関連する無数の概念が現れ浮遊する空間を考えます。

■3.概念同士の関係性
最後に、これらの概念同士が相互に何らかの関係性をもって結びついている状態を考えます。

概念空間の分類

概念空間は、色々な種類を考えることができます。
大きく分けると、次の4種類があります。

■0.一般化、抽象化された概念空間

特に断りがなければ、一般化・抽象化・モデル化された概念空間を指します。

■1.個人の持つ私的な概念空間

人間はこの世界に生れ落ち、幼児から大人になる過程で、様々な概念を形成・獲得・蓄積していきますが、

これらの概念群から構成される私的な概念空間を考えらえます。

プライベートな、パーソナルな概念の集合としての空間です。

私たち個人が、どのような概念群を持つかは、その人が受けた教育や価値観や学習の興味の範囲などにより大きく左右されるもので、かなり個人差があると言えます。

例えば、哲学の研究者は、一般の人より多く哲学の概念を保持しているし、物理学の学者は物理概念について他の人々より精通しているでしょう。

このように考えると、「個々人の異なる概念空間」というものを想定することには大きな意義があることに気付きます。

■2.人類にとっての概念空間

もっと広い捉え方では、人類がこれまでの歴史的なプロセスのなかで作り出した諸々の概念からなる概念空間も考えられます。

人類の概念空間の中では、あらゆる概念が生成・消滅を繰り返しているものと考えることができます。

例えば、ある時代まで支配的な地位にあった概念でも、他のより包括的で有用な概念が登場することで淘汰されることがある、という具合です。

■3.宇宙に実在する概念の空間

宇宙空間に、諸々の概念が集まっている物理的に実在する空間があるとすれば、それは概念空間と呼ぶことができるでしょう。

・・・

【概念空間】はこのように様々な見方ができますが、特に断りがなければ、0番の一般化・抽象化された理念的な空間だと考えて下さい。

概念の役割(機能)

概念は、人間の思考プロセスに影響を及ぼす、最大の要素(ファクター)です。

この概念には、幾つかの重要な役割があります。

機能①知識や情報の整理・保存
機能②観点-焦点化
機能③物事の理解
機能④問題解決

※後日、追記します。

諸学問のメタ的・包括的な理解

学問は、どんな分野であれ、複数の概念とその結びつきの上に成立しています。概念を持たない学問は存在しないですよね。

概念空間では、様々な学問分野の概念を、統合的に扱い、包括的に記述・把握・分析することができます。

先ほどご紹介した、参照平面という考え方や、概念関係式が役立ちます。

参照平面では、概念の集合を学問分野ごとに整理することができます。

哲学的な概念の集合
医学的な概念の集合
政治的な概念の集合
物理学的な概念の集合
生物学的な概念の集合
統計学的な概念の集合
経済学的な概念の集合
社会学的な概念の集合
etc…

※後日、追記します。

補足;概念平面、概念グラフ

概念空間では、やろうと思えば、概念平面、概念グラフなどを考えることができます。

概念平面

【概念平面】は、概念空間を紙面上に落としたもの、2次元に置き換えたものです。数学のデカルト平面(x-y平面)などをイメージしてください。

概念グラフ――基礎概念とイメージ

【概念空間-平面】上では、多様な概念を統合的に記述するためにグラフを描くことができ、これを【概念グラフ】と呼びます。

【概念グラフ】とは
概念空間あるいは概念平面上に描かれたグラフを概念グラフと呼ぶ。

【概念グラフ】を描くための基礎概念は、以下の4つです。

【概念グラフ】基本概念
1.概念点
2.概念曲軸
3.関係線
4.概念関係式

■1.概念点
概念グラフ上では、点は特定の概念を表現すると考え、これを【概念点】と呼びます。

2.概念曲軸(概念曲軸の設定)
概念空間‐平面を諸概念を扱うための適切な場とするために、概念の軸を設定します。これは数学で座標を決定するためにⅩ軸やY軸などを設定することと似ています。ただし、ここで考える概念の軸は直線的なものではなく、曲線的な軸とします。曲がる軸を設定することで、概念グラフの描き方の自由度が高まるためです。

多様な種類の概念を十全に解析するためには、様々な概念の軸を考える必要があります。

■概念曲軸の種類の例
類種軸、述語軸、時間軸‐空間軸、理由‐目的軸など。

■3.関係線
複数の概念同士を結ぶ曲線を【関係線】あるいは【概念関係線】と呼びます。関係性には様々な種類があり、概念グラフ上ではそれを記号で書きます。

■4.概念関係式

複数の概念点とそれを結ぶ関係線によって構成された線分は【概念関係式】を表します。【概念グラフ】におけるあらゆる曲線上では、式が成立しているものと考えます。

以下は【概念グラフ】のイメージ図です。

※注意点

注意1.概念空間論は、私(馬渕)が個人的に社会に広めたいと考えている考え方なのですが、実際に多くの人に「使用してもらうこと」を重視しており、アカデミックの世界に向けて作った理論という訳ではありません。

注意2.「概念空間」という用語自体は、ネット(英語:conceptual plane)で調べてみると出てくるようですが、もともと私はそれを知らずにこの考え方を作り、また私が想定している考え方と、既存の考え方とは内容が全く異なります。


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