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生成AIってなに?整備工場で活用できる?

ChatGPTが発表されてから、わずか2年。
生成AIは驚くべきスピードで発展し、世の中に広がりました。ボストン コンサルティング グループ の発表した資料によると、生成AI市場は2027年に1,200億ドル規模になると予想されています。

自動車業界においては、自動運転技術に大きく寄与するといいますが、では、自動車整備工場ではどのような活用ができるでしょうか?
モビノワ事務局の岩崎がコラムにまとめました。

どうぞ、お楽しみください。(モビノワ編集長 田中)


みなさん、「ChatGPT」を利用したことはありますか?

令和4年4月に日本の内閣府が発表したAI戦略2022には「社会実装の充実に向けて新たな⽬標を設定して推進」という記載があり、国家レベルでAIの社会実装を進める方針を示しています。
今後、AIの重要性は高まっていくでしょう。

出典:AI戦略2022の概要,内閣府,令和4年4月,P2

近年ではAIの中でも、特に「生成AI」が注目を集めています。有名なものはOpenAI社が開発したChatGPTやMicrosoftが提供するCopilotなどです。

試しに、ChatGPTに今回のコラムの構成案を提案してもらいました。

10秒程度で構成案が出力されました。人間には絶対にできないことですよね。(筆者が試しに同じ文章をタイピングしてみました。1.導入の項目を書き終わるまでに約2分もかかりました。)

ChatGPTに素案を作ってもらえば、文章に書き起こす時間を大幅に削減でき、考えを整理したり、案を煮詰めたりする時間を増やせそうです。

では、整備工場は生成AIをどのように活用していけばよいのでしょうか?

筆者の結論は、「生成AIに対して上手に指示が出せるように、プロンプトの情報収集をしながら、とにかく触れてみること」です。今はとりあえず触ってみて、上手く利用できるようになることが重要だと考えます。

プロンプトとは、生成AIに出す指示や質問のことを指します。
以下は先ほどの構成案をChatGPTに生成してもらったときに、筆者が使用したプロンプトです。

筆者が使用したプロンプト

ChatGPTに役割を与えて、何をしてほしいか具体的に指示をして、どんなルールで考えるのかを伝えました。このようなプロンプトの書き方をすると、意図した回答が得られやすくなります。生成AIを上手く活用するには、プロンプトを上手く書けることが重要になってきます。

ということで今回は、生成AIの概要や活用事例、活用の可能性、プロンプトを書く時のポイントをご紹介します。
せっかくなので、今回の記事はChatGPTの構成案通りに執筆してみます。


生成AIとは

生成AIはジェネレーティブAIとも呼ばれています。従来のAIとの違いは、オリジナルデータを生成できる点です。
答えをAIにインプットしていなくても、自分で最適な回答を考えられるのです。

生成AIが注目されるようになったきっかけは、2022年のChatGPTの発表でしょう。チャット形式で誰でも手軽に精度の高い生成AIを活用できるようになりました。

2024年6月時点では、ChatGPTのGPT-4oという学習モデルが利用可能です。回答精度の向上だけでなく、音声会話が自然にできるようになったり、画像生成の精度が向上したりと、更なる進化を遂げています。


そんな生成AIを利用する際に注意しておきたい点を二つご紹介します


  • 生成されたデータの信憑性

 生成AIは間違った情報でも、正しい情報のように提示してきます。(ハルシネーションと呼ばれています)AIが学習したデータがそもそも間違っていることもあれば、情報が古いこともあります。

なので、情報が正しくない場合もあるということを意識して利用しなければなりません。

  • 情報漏洩のリスク

ビジネスで生成AIを利用するときは情報漏洩のリスク対策が必要です。サービスによってはユーザーが入力した情報を、生成AIが学習に利用する場合があります。そのため、入力した情報が他のユーザーに表示されるリスクが考えられます。

この章は以下の文献を参考に作成しています。
参考文献:野村総合研究所ホームページ,ナレッジインサイト

生成AIを活用した商材の紹介

今回ご紹介するのは、木村情報技術株式会社(以下、木村情報技術)の商材です。

木村情報技術は、AIを活用したチャットボットや独自のWeb講演会運営・配信サービス、eスポーツやメタバース、BTOパソコン販売など、幅広い事業を行う会社です。佐賀県に本社を置き、サッカーJ1「サガン鳥栖」のスポンサーでもあります。(ユニフォームの胸部分にでっかく企業名が書かれているレベルのスポンサーです)

「KIT Chat Compass」で、クルマ販売のロールプレイを体験

KIT Chat Compassは独立した環境でGPTを利用できるサービスです。情報の機密性が担保された状態でChatGPTを利用できます。ビジネスにGPTを活用しやすくなるサービスです。

KIT Chat Compassの環境イメージ

ChatGPTでできることは同じですが、プロンプトを保存してテンプレート化することができるようになります。その他にも部署単位など複数人でGPTを活用しやすくなる仕組みがパッケージングされています。

事前にプロンプトを用意し、テンプレート化して利用できる

今回は木村情報技術が作成したテンプレートでGPTと、クルマ販売のロールプレイをしてみました。

KIT Chat Compassの操作画面

右側の吹き出しがモビノワ事務局の馬場が話した内容(を入力したもの)、左側の吹き出しがGPTからの返答です。GPTがお客様役を担当して、プロンプトで指示した役になりきってくれています。

ロールプレイのテンプレートで設定されたプロンプト

プロンプトでお客様のプロフィールや、お客様が買いたいクルマ、商談のゴール(このプロンプトでは営業役がお客様の買いたいクルマを提案すること)を設定してテンプレート化されています。そうすることで、ユーザーはテンプレートを開くだけでロールプレイを始めることができます。

KIT Chat Compassの操作画面

プロンプトに「趣味:トライアスロン」と設定されているので、トライアスロンでの利用を重視した返答をしてきます。

この返答はGPTが生成しているため…


この続きを読みたい方は、ぜひモビノワにてご覧ください。(以下のイラストをクリック!)

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