柴又慕情

※『男はつらいよ 柴又慕情』のネタバレを含みます

寅さんを一作目から見返している(また?笑)
寅さんは 家族の影響で子どもの頃から見すぎているので
最近はキチンと見ない領域に達していた
特にNetflixを契約していた頃は月額で見放題だし
図書館では無料で2週間借りれるし・・・
ということで 寅次郎の失恋 とらや(くるまや)のちん騒動は
BGMと化していた

しかしこの間 8作目『男はつらいよ 寅次郎恋歌』をちゃんと見た
すると まあ なんと大傑作なのでしょう
旅役者の大空小百合との出会い
博の父と寅次郎の交流
子どもに悪事を教える寅次郎笑
そして今回の寅次郎の引き方
寅さんシリーズって もちろんパターン化されているし
それを見るのが楽しいんだけど
ただ単に繰り返されるわけではなく
上質な寅さん大喜利になっている
ちゃんと一作一作を味わうと それぞれの作品はとても個性的だし
作品が進むにつれ その時代の背景も反映されているし
寅次郎も ほんの少しづつだけど成長(?)する

そして 続けて”ちゃんと”見た「柴又慕情」が またの大傑作だったので
勢いに任せて 冒頭から実況的コメントをば

定番の夢始まり・・・
この演劇風(本篇と役柄が違う)パターンは今作が初か??

電車発車後の尺が長め
もしかしたら全シリーズの中で最長??
だれかご存知の強者の方いらっしゃれば教えてください

オープニングで 歌子 吉永小百合 ってでるだけで爆上がり

ペプシコーラが協力していて本偏にちょくちょく出てくる
いまは見ない黄色のカラーリングが可愛い 
最後に出てくるトラックも可愛い
トミカとかでミニカーあったら欲しいレベル

源ちゃんの青い服って珍しくない? んなことない??
ちなみに この作品の予告偏に 
寅さんみたいな格好で闊歩する源ちゃんが一瞬映るけど本篇にはなし
カットされたのか? どんなシーンだったのか とても気になる

オープニング後の 御前さまとさくらの会話が良い
ツバメの巣を片付けようとする御前さまに
来年帰ってきた時巣がなかったら可哀想と言うさくら
それに対し あんたらしいことを言うね と言う御前さま
本当 寅さんにおける さくらの存在はでかい
これをさくら力と言おう(勝手にどうぞ)

この作品の満男 中村はやとじゃない・・・
この満男はこの一作だけだよね??
という意味でもレア回

そしてこの作品から おいちゃんが2代目へ
松村達雄のおいちゃん役は短いが
彼はこれまでも脇役で出演し この後も何度も脇役で出てくる
変人役が多いが おいちゃん役もしっかりこなしていて 
本当に演技がうまいと思う(何目線)

寅次郎に見つかる前に 
貸し間ありの札を回収しようと試みるとらや一行
そこにタイミング悪く帰ってくる寅次郎(当然の流れ)
この時 おばちゃんが寅次郎を見つけた時の『は』が最高

普段たいして帰ってこないくせに
実家に部屋がなくなった途端 不動産で家を探しだす寅次郎
不動産屋で提示した条件の一つ 裏が工場笑
そして求める条件が 途中から家じゃなくて嫁になってる笑

さくらが寅次郎に言う台詞
『どうしたらお兄ちゃんに相談できるの?』
『どこに行ったらお兄ちゃんに会えるの?』
これ切ないな
その後 また出ていく寅次郎に
おいちゃんが言う
『大したことじゃねんだぞ こんなことは』
も好き

不機嫌なおいちゃんが タコ社長に放つ
『お前の工場より下があんのか?』は確かにひどい笑
社長 完全に流れ弾

ディスカバー・ジャパン!?
こんなに前からやってるの!?

吉永小百合 可愛いすぎる
これって 吉永小百合が初めて出た山田洋次作品??
いまの二人の関係を考えると それも感慨深い

登がいつまでも堅気になれない笑 てか悪化してる
そして派手に吹っ飛ぶ登笑

この福井での いい大人のはしゃぎっぷりはカオス笑
歌子 本当に楽しかったんだろうな

福井で知り合った歌子以外の女性2名がとらやを訪ねるシーン
歌子の話題になった時の さくらの表情の曇り様・・・
嫌な予感しかしないという表情笑

歌子が家庭的に不幸という話になった時
どうしても交通事故にしたがる寅次郎笑

機嫌良く いつでも夢を を歌う寅次郎
しれっと吉永小百合の歌という小粋な演出

そもそも人から賽銭を借りるのは良くないが
さくらに賽銭をねだる寅次郎
『もしもし さくらさん 10円貸してくれよ 
いや 50円でいい よし 100円でいいや』
なめてる笑
そして寺で思っきし 拍手する寅次郎

後日とらやを訪れる歌子
すでに 懐かしいわ と言わせるこの寅次郎の魅力よ
そう 寅さんには 人を懐かしくさせる力がある

てか 歌子と話しながらだんごで遊ぶな
その汚ねえだんご この後どうすんの?

客を『だんごなんかないよ 帰れ帰れ』と追い返す寅次郎
客『だんご屋じゃねーか』ごもっとも笑

その後 歌子に振る舞われる お兄ちゃんの手作りのだんご
もしやそのだんごは・・・

博の好物が焼き茄子だと判明笑

寺の廊下ではしゃぐ寅次郎と源公 ガキかよ笑
帝釈天を参拝する時は 必ずこの廊下を下から眺める
そして このシーンを想像するのが好き

おいちゃんの言い間違え
歌と寅子さん笑

とらやを 悪魔の棲家と呼ぶ寅次郎笑

おいちゃんのする タコ社長の屁の話が心底くだらん笑
さくらは痔の話 おいちゃんは屁の話・・・笑

寅次郎の理不尽な攻撃に
お兄ちゃんの失恋話なんてどう?とカウンターアタックするさくら 良い

歌子が泊まると決まった瞬間
とらや一向にテキパキと指示出しを開始する寅次郎
すぐ立つ! 敏速! よし!

河川敷で変顔を繰り出す歌子
吉永小百合の変顔って まあまあレアじゃない?

さくらは本当に優しいよな
歌子の気持ちも分かってる
博も良いこと言うよな 良い関係性の夫婦だ
博『いいじゃないですか みっともなくたって それはあなたが優しい人だからですよ』
熱いよな博って

歌子が諏訪家にお呼ばれされるシーン
窓の外に寅次郎…ホラー!!

この夜の帝釈天のセット好き
暗闇で源公を見つけ 歌子と話しながらも 
狙いを定めて石を投げつける寅次郎笑

そして歌子が寅次郎に打ち明け話を始める
初めは上機嫌の寅次郎だが
結婚を考えている相手が5年以上も前からいることが判明
(あ だったら俺じゃないね)
はい ここから寅次郎急降下
やはり 寅次郎がどんな人間であれ かわいそうだと思ってしまう
そうやって ぼくは 自分の中の優しさを再認識する これとても大切

それにしても このシーンの 寅次郎・歌子のツーショット 良い
歌子が奥 寅次郎が手前 お互いが逆方向を向いているショット

柴又での最後のシーン『それから ひと月』ってテロップ出るけど
結構珍しくない?んなことないか
引き続きシリーズ見進めて確認していきます

キリがないので ここいらで終わります
今作の寅次郎って 結構 素直に心の声を漏らしてて可愛いかったな


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