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ちがうの!⑧
「みはやちゃーん! お母さんがもうそろそろ帰ってきなさいって言ってるよー」
コトちゃんが言いました。
「はーい」
みはやちゃんは、走って玄関へ行ってくつをはきました。
「ちょっとまって、忘れものだよ」
コトちゃんは、みはやちゃんのぬいぐるみをわたしました。
「それ、ニコちゃんにあげる。またね」
みはやちゃんは、手をふって出ていきました。
「え? あっ、ちょっといいの!?」
コトちゃんが言いおわらないうちに、ドアがしまりました。
「ニコちゃん、みはやちゃんがくれたよ? よかったね。あしたちゃんと、ありがとうって言いにいこうね」
「はーい」
ニコちゃんはぬいぐるみをかかえて、おててをあげました。
「ねーねー今日はいっしょにごはんたべてー、いっしょにおふろはいってー、いっしょにねましょうねー」
ニコちゃんが言うと、コトちゃんはあわてて言いました。
「おふろはだめ!」