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ちがうの!⑨
「・・・コちゃん。ニコちゃん」
ニコちゃんが目をさますと、みはやちゃんのぬいぐるみがニコちゃんのかおをのぞいていました。
「ん"~・・・おはよ」
「みはやちゃんはー? みはやちゃんはどこー?」
みはやちゃんのぬいぐるみは、泣きそうになっています。
「みはやちゃんいないよー? おうちだよぉー」
「ぼくもかえる。 だってみはやちゃんがいないんだもん」
「いいよー」
ニコちゃんがそう言うと、みはやちゃんのぬいぐるみは、パァッと笑顔になりました。
「こっち。ここをあけて」
みはやちゃんのぬいぐるみは、棚の上によじのぼって、出窓をゆびさしました。
「いいよー」
ニコちゃんも棚の上によじのぼって、窓をあけました。
「じゃあね、またね」
みはやちゃんのぬいぐるみは、そう言うと、ジャンプをしてはしっていきました。
「じゃあね、またね」
ニコちゃんはそのまま、出窓でねむってしまいました。